Windows 10 S搭載機にも。軽くて高機能なUWP版テキストエディタNotepadXの使い方
Surface Laptopの登場で遂にWindows 10の新エディション、Windows 10 Sが世に出ました。
このエディションでは、従来のデスクトップアプリがインストールできないだけでなく、インストール不要の通称ポータブル版のデスクトップアプリも持ち込んで実行することが出来ません。
このため普段使いたいちょっとしたアプリなども全てWindows ストアから探す必要があります。
この記事ではテキストエディタが欲しいけれど標準のメモ帳ではちょっと機能不足、といったユーザー向けに軽くてなかなか使い勝手の良い「NotepadX」を紹介します。
スポンサードリンク
タブインタフェースのマルチファイル対応エディタ
NotepadXは最近テキストエディタのジャンルでも少しずつ広まりつつある「タブインタフェース」を採用したアプリです。
複数ファイルを扱う際には、それぞれのファイルを開いた画面がブラウザでタブを使うのと同じ要領で整理整頓される形になります。
たくさんのファイルを同時に扱う際に、エディタだけで画面を占有してしまいにくいインタフェースになっています。
その代わり複数ファイルを見比べながらの作業にはちょっとした工夫が必要になります。
マルチコード対応
やはり最近の本格的なテキストエディタの標準機能となりつつある、複数文字コードへの対応もしっかりと行なわれています。
また改行文字コードは、Windows系、UNIX系、MacOS系の3つにきちんと対応。
他OSとのファイルのやりとりを簡単に行える作りになっています。
タブインタフェースならではのユニークな動作
最近のタブブラウザの多くは、ブラウザ終了時に開いていたタブを再起動時に復元してくれる機能を持つソフトが増えました。
この動作をNotepadXも実現してくれています。
NotepadXを起動すると、前回終了時に開いていたファイルのバッファがタブとして復元された状態で起動してくれます。
また、開いているファイルのバッファは基本的に全て自動セーブされます。
ファイルの保存を行なわずにNotepadXを終了させても、何らかのトラブルが起こらない限りは次回起動時には編集途中だったファイルの内容もきちんと復元してくれます。
その代わり、NotepadX側で復元されるファイルのバッファの内容はNotepadX側が独自に保持しているもので、他のエディタや共有フォルダに置いたファイルを他のPCから修正していたりすると、NotepadX起動直後はその修正内容が反映されないケースがあります。
この部分にはちょっと注意が必要なケースもあるかもしれません。
そういった際にはNotepadX起動後に右肩の「…」形のアイコンのボタンからオプションのメニューを出し、「Restore File」のコマンドを発行すると
最新のファイルを読み込み直してくれます。
また、新しいファイルを開く操作は「タブの追加」になります。この部分はちょっと他のテキストエディタの操作イメージとは異なりますので、最初はちょっと戸惑うかもしれませんね。
インストール
NotepadXのインストールは以下のURL経由で行えます。
Windows ストアで直接「NotepadX」を検索してもOKです。
無料で全機能を利用できるアプリです。
ちょっと面白そうな使い方
NotepadXは終了時に開いていたファイルのバッファを復元してくれます。ファイルの「リロード」(Restore Fileコマンド)を行なえば、実際のファイルの内容との同期も取れます。
これを利用するとNotepadXをGoogleのクラウドベースの付箋のKeep代わりに利用したり、複数PC間での作業記録用途に活用できそうです。
そのためにはファイルの保存先をOneDriveのドキュメントあたりに設定しておけばOK。
あとは作業記録などを共有して記録したいPCで、NotepadXを自動起動する設定をするだけでOKです。
その設定には、『C:¥Users¥ユーザー名¥AppData¥Roaming¥Microsoft¥Windows¥Start Menu¥Programs¥Startup』のディレクトリにNotepadXのショートカットを放り込みます。
そのための操作方法としては、エクスプローラーで上記のフォルダを開いておき、スタートメニューに登録されているNotepadXのショートカットをドラッグ・アンド・ドロップするだけでOKです。
次回からWindows 10を起動してサインインを済ませると、NotepadXが自動起動するようになります。
作業記録などを行なう際には、最初に「Restore File」のコマンドを実行しておくのを忘れないようにしましょう。
また、NotepadXでもこの目的で利用するのに便利なコマンド一発でタイムスタンプを入力する機能があります。
メモ帳の隠し機能までコピーするあたりに作者のこだわりを感じる1本になっています。