アップグレード予約なしでもインストーラがDLされるのを回避する方法
【2016.2.3 追記】
2016年2月2日のWindows 7/8.1のWindows Updateにて、これまでオプション扱いだったWindows 10へのアップグレードプログラムが「推奨される更新プログラム」に格上げされました。これにより、Windows Updateの自動更新を有効にしているWindows 7/8.1パソコンでは、アップグレードプログラムが自動的起動するようになり、半ば強制的にWindows 10へ誘導される形となりました。
下記方法は自動更新を有効にしたままで“プログラムそのもののDLを回避してしまう”というものです。プログラムが無ければ起動することもありませんので、この方法でプログラムの自動起動も回避されます。
WindowsではWindows Updateは自動で実行することが推奨されていますが、この設定になっているWindows 7、8.1パソコンでは、Windows 10へのアップグレード予約の有無にかかわらず、インストール関連のファイルが事前にダウンロードされます。
Windows 10へのアップグレードは、同意しない限り実行されることはありませんが、マイクロソフトの見解としては、ユーザが思い立ったときにすぐにアップグレードが可能になるように、ということのようです。
Cドライブに十分な容量のある場合にはいい方法かもしれませんが、インストール関連のファイルは6GB程度ものサイズがありますので、Cドライブに空きが少ない場合には、「大きなお世話」ともなり得る対応ですね。
今のところまだマイクロソフトからこの自動ダウンロードを回避するための正式な方法はアナウンスがありませんので、マイクロソフト非公認とはなりますが、回避するための方法はあります。
ここではこのファイルのダウンロードを回避する方法を紹介します。
インストーラがDLされるのを回避する方法(マイクロソフト非公認)
ダウンロードを回避するには、まず最初に、Cドライブにある「$Windows.~BT」「$Windows.~WS」のフォルダを削除します。
Windows 10インストールプログラムはこれらのフォルダの中にダウンロードされます。
※「$Windows.~WS」は隠しフォルダとなっていますので通常は表示されていません。Windows 7の場合はエクスプローラーより「整理」->「フォルダと検索のオプション」->「表示」->「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」にチェック。Windows 8の場合はエクスプローラーの表示タブより「隠しファイル」にチェックを入れ表示させましょう。
余談ですが、Windows 10へのアップグレードを予約している場合に、インストールプログラムのダウンロード状況を簡単にチェックしたい場合には、これらのフォルダの容量をチェックするとある程度状況を確認することが出来ます。
次に、コントロールパネルから「プログラムと機能」->「インストールされた更新プログラムを表示」とたどります。
こちらの画面から以下の更新プログラムを削除します。
Windows 7の場合:KB3035583,KB2952664,KB3021917
Windows 8.1の場合:KB3035583,KB2976978
更新プログラムはたくさんあって探し出すのが大変ですので、右肩の検索用の枠の中に更新プログラム名を入力するのが楽です。
更新プログラム全てをアンインストールできたら、パソコンを再起動します。
その後、コントロールパネルの「Windows Update」->「更新プログラムの確認」画面から、「重要な更新プログラム」の中に上で削除した更新プログラムが表示されますので、これらを右クリックして「更新プログラムの非表示」に設定します。
これで、Windows 10のインストールプログラムが再度自動ダウンロードされることはなくなります。
もし、Windows 10へのアップグレードを行いたくなった場合には、非表示にした更新プログラムを表示する設定に直して、更新プログラムを適用し直せばOKです。