Windows 10のサプリメントツールPowerToys、バージョン0.29.3に

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Windows本体に足りない「かゆいところに手が届く」機能を補うツールのPowerToys、そのバージョンが上がって0.29台になりました。

記事の執筆時点ではバグフィックスが進んでいて、最新バージョンは0.29.3となっています。

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新機能はなし

PowerToysのマイナーバージョンは徐々に上がっていますが、ここのところ大項目としての新機能の追加は行なわれていません。

一時期テスト的に機能が投入されたビデオ会議中にカメラとマイクを即時ミュートする機能も現時点では外れたままで、次のバージョンあたりでまたテスト的な機能の有効化が行なわれる予定のようです。

その代わり進んでいるのが使い勝手の細かな調整、表示言語のローカライズの進展、それとバグフィックスおよび動作の安定化です。

バージョン0.29でもこれらが推し進められた形ですね。

ローカライズの進行

バージョン0.29の日本語版では、PowerToysのダッシュボードのほぼすべての表示のローカライズが終わっています。(今バージョンで追加になった機能などのごく一部のみ英語表記のまま)

その他の言語への展開も順次進行中で、主要な国では母国語でほぼすべての機能の利用が可能になっています。

Color Pickerに色の名前表示機能追加

画面の中の任意の場所の色のコード(RGB、HSL、HTML用の16進数コードなど)のチェックと同時に、色の名前を表示する機能が追加になりました。

機能を有効化するとColor Pickerはこんな感じの表示になります。

色の名前は割と大まかな切り分け方にはなりますが、オフィスソフトやWinUIのカラーピッカーと同じ基準での表示になります。

FancyZonesでのウィンドウ移動の調整

FancyZonesでは設定次第でWindows スナップの機能をオーバーライドして、スナップ操作でウィンドウをゾーン間で移動させることが出来るようになっています。

この機能の例外とするアプリの指定が可能になりました。

著者のWindows 10の使い方だとこの例外指定はそれなりに使い出がありそうです。

基本、普段使うアプリのウィンドウを開く位置は固定しています。その他の使いたいときだけ開くアプリを使いやすい位置に即、配置したい、と言った時には役に立つ機能でしょう。

ただ、こういった使い方の場合には、指定の仕方は逆の方がいいかもしれませんね。FancyZonesのスナップに従うアプリの方を指定する機能です。

本当に必要であればこういった提案を誰でも行えるのが、GitHubの仕組みを活用したオープンなプロジェクトの最大の利点かもしれません。

PowerToysはまだ開発フェーズ的にはベータ版の位置づけですが、それぞれの機能はかなり「枯れて」来ており安定動作が期待できます。

誰もが必要なものではありませんが、何か一つピピッとくる機能があったなら導入を検討する価値はありますよ。

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