Chromium版Edgeインサイダー版お披露目開始
2018年中にマイクロソフトはWindows 10の事実上の標準ブラウザとなっているEdgeのエンジン部分を、Google製ブラウザのChromeと同じChromiumに変更すると発表していました。
内部で開発は続いていたのだと思いますが、その動きはユーザーには一切見えていませんでした。
ここに来てようやくユーザーにもその動向が見えるようになり、プレビュー版ですがChromium版のEdgeを試すことが出来るようになりました。
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Edgeらしさはなし
今のところChromium版のEdgeにはいわゆる「Edgeらしさ」がほとんどありません。
タブのデザインもごくありふれたパターンでアクリル効果も実装されていません。お気に入り等を束ねたEdge独自のUIもまだ未実装。一見した外観はChromeそのもの、と言った方がいいぐらいです。
その代わり既にEdge独自のもののほかに、Chrome用の拡張機能の導入が出来るようになっています。そしてそれらは概ね問題なく動いてくれているようです。
操作は非常に軽快でメモリ使用量に関しては本家Chromeよりも少ないぐらい。かなり複雑なJavaScriptを使ったサービスも概ね問題なく動作します。
HTML実行エンジンの実装に関してはかなり順調に開発が進んでいると見て良さそうです。
どこまでEdgeらしさを出すか
新Edgeのこれからで、一番難しいところはここかもしれません。
今は完全にChromeがブラウザの標準となっていて、多くのユーザーがChromeの使い勝手に慣れています。Edgeは初期の熟成度の低さが後まで悪いイメージを引きずっているのもありますが、Edge独自のユーザーインタフェースや使い勝手もユーザーの支持を集めたとは言いにくいと思われます。
このためEdgeらしさをどこまで押し出していくか、マイクロソフトのEdge開発チームは少し難しい判断が要求されることになるかもしれません。
個人的にはEdgeの独特のインタフェースはキライではないので是非踏襲してもらいたいところですが、そう考えるユーザーは多くはないかもしれません。
まだ十分とは言えなかったブックマーク周辺の使い勝手などともあわせ、じっくりと熟成は進めてもらいたいところです。
ところで、まだ基本機能のみに限られたプレビュー版Edgeは非常に動作が軽快で起動も高速です。
これを見ると、EdgeならではのスタートメニューなどにURLをピン留めできる機能との合わせ技で、ブラウザのコア機能だけのものも準備してWebサービスのランチャーとして活用するのも面白そうに思いました。
なにかどこかで「あのブラウザとは違う」ところを上手く作り込んでくれると面白くなると思います。
新しいEdgeにマイクロソフトがどんな施策を盛り込むか、ちょっと気になるところです。