発表からほぼ1年。ようやくUWP版iTunes登場
Appleの音楽再生・管理アプリのiTunesのUWP版への移植が発表されてから、もう1年もたってしまったんですね。
遂にと言いますかようやくと言いますか、Microsoft ストアにiTunesが登録されUWP版アプリの導入が可能になりました。
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Windows 10 S機の福音に
Windows 10 Sではデスクトップアプリの導入が出来ません。このためPro版にアップグレードしていないSurface Laptopなどでは、iTunesが利用出来ない状況が続いていました。
その状況がこのリリースでようやく解消します。
AppleのクラウドサービスやiPhoneなどを使っているユーザーは、音楽管理の母艦となるパソコンではやはりiTunesを使った方が何かと便利でしょう。
ですのでUWP版iTunesのリリースを心待ちにしていたユーザーも多いと思います。
Windows 10 S自体は「Sモード」として他のエディションでも利用可能になる予定ですので、iTunesのUWP版への移植の意味は今後更に増すかもしれません。
導入と更新が楽に
ストア アプリ化することで、ユーザーはアプリの導入と更新の手間が減ります。
特に自動的に最新版にアップグレードされるのは、セキュリティ面でも大きなメリットになるでしょう。何らかの脆弱性がアプリに見つかったとしても、ユーザーが特に意識することなく修正が行なわれるようになります。
iTunesなどはクラウドにもアクセスするタイプのソフトウェアですし、Appleのアカウントは最近攻撃の対象になることが増えているものですから、常に最新版が手当てされるようになる意義は大きいと思います。
FLACには未対応の模様
Windows 10では、音楽データファイルのフォーマットでメジャーな存在となりつつあるFLAC形式にOS本体のレベルで対応していますが、iTunesは残念ながらまだFLAC形式の認識は出来ないようです。
試しにインポートさせてみましたがうまく導入出来ませんでした。
その代わり再生ではハイレゾ音源相当のサンプリング周波数や量子化ビット数が指定出来ます。ただ、残念ながら再生の音質の改善が期待出来るWASAPIやASIO排他の機能はないようです。
この辺りは今後の対応を期待したいところです。