Spring Creators Updat目前!Windows 10インサイダープレビュー版、ウォーターマーク消える
いよいよ次のWindows 10大規模アップデートが目前という状況になってきたようです。
プレビュー版からウォーターマークが消えましたし、ここ何回かのアップデートではバグ修正メインのものが矢継ぎ早にリリースされる状態になっています。
バージョンも1803に決まったようで、ニックネームも「Spring Creators Update」となるらしい情報が出てきています。
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いよいよウォーターマーク消える
Windows 10プレビュー版は、通常はデスクトップの右下のタスクバーと重なる部分に評価版であることと、ビルド番号などの情報が表示されています。
もちろん正式版では消えるこれらの情報ですが、正式版リリースのちょっと前のビルドでプレビュー版からもこの表示が消えます。
今回も1つ2つぐらい前のビルドでこの表示が消えました。
いよいよ正式リリースが近づいた感じが出てきました。
「Spring Creators Update」に盛り込まれる新要素
従来同様、今回の大規模アップデートでもかなり重要なユーザーインタフェースも含め、たくさんの新機能・新要素が盛り込まれます。
順番に代表的なものをチェックしてみましょう。
タイムライン
今度の大規模アップデートの目玉機能の一つとなりそうなのが、こちらのタイムライン機能です。
従来のWindows 10の「タスクビュー」を拡張する形で、現在動いているタスクだけではなく以前行なっていた作業に遡って状態を復元することが出来ます。
それぞれの時系列上のチェックポイントは「アクティビティ」と呼ばれますが、どのタイミングでアクティビティとして登録されているのか、実際に機能が正式リリースされてからしっかりと確認したいところです。
スタートメニュー改善
Windows 10ではかなり重要なユーザーインタフェースも継続してかなり大胆に変更が入っていますが、Spring Creators Updateでもスタートメニューに改善が行なわれます。
主に日本ユーザー向けになると思われますが、スタートメニューに登録されているプログラムの一覧表示の「あいうえお」順のインデックス、これが「あかさたな〜」という形に集約されます。
大量に日本語名のアプリなどを登録すると従来よりも逆にアクセスが悪くなる可能性もなきにしもあらずですが、多くの場合そういったことはなく日本語名のプログラムへのアクセスが楽になるでしょう。
またアプリによってはスタートメニューのタイルから詳細設定の画面が開けるようになります。
使う機会が多い内容ではありませんが、逆にだからこそうれしい改善かもしれません。
Cortana継続強化
一部のWindows PCに他社の音声対応AIアシスタント機能が追加されたりして、その立場に若干危うさが見えないでもないCortanaですが、マイクロソフト自身はその継続と開発強化に一つも手を抜く気はないようです。
Spring Creators Updateでも継続して強化が行なわれています。
新ユーザープロフィールのページが追加されてユーザーが関係の深い場所の追加が可能になっています。
また、ノートの機能も継続して拡張が続けられています。他にもCortanaがアナウンス出来る情報はどんどん増えています。
セットアップ時のプライバシー関連設定の改善
こちらはアップグレードを行なうユーザーにはあまり関係がないかもしれませんが、Windows 10を新規でインストールする際のプライバシー情報関連の初期設定の方法が改善されています。
よりわかりやすい設定方法になるはずです。
デザイン改善
その他のユーザーインタフェースの改善では、新しいデザインポリシーであるFluentデザインの導入がさらに進んでいます。
Edgeや設定アプリなど、かなり大きくこちらのデザインポリシーが反映されるようになりました。
また、設定アプリではかなり広範囲でインタフェースの見直し・改善が進められています。最も分かりやすい部分では、トップページのアイコン/ボタンのサイズが全く変わりました。
作業中、通知による割り込みを防ぐことが出来る「集中モード」の新規追加や、
ストレージのクリーンアップの機能の統合やストレージ管理の画面の整理なども行なわれています。
少しずつですが、コントロールパネルから設定アプリへの機能の統合が進んでいます。合わせて設定アプリから直接かなり細かな内容までの設定が行えるようになっています。
ストアから導入出来る内容が増加
Windows ストアからアプリ以外も導入可能になっていますが、今回さらにその幅も広がります。
Spring Creators Updateではフォントや言語パックがストアから導入可能になります。
ゲームDVRコンソールのUI見直し
ゲームだけではなく、Windows 10パソコン上で動くアプリほとんどを動画でも静止画でもキャプチャ可能なGameDVR。そのコンソールのデザインが見直されています。
あまり知られていないかもしれませんがGameDVRでは動画キャプチャ時には、利用可能ならば搭載されているGPUなどの動画のハードウェアエンコーダを自動で利用する仕組みになっています。
このためCPU側にほとんど負荷をかけることなく、かなり高画質での動画キャプチャが行えるようになっています。
HEIF対応
こちらはややマニアックな感じもありますが、取り扱える画像フォーマットにHEIFが追加されます。一連の静止画などを高効率で(≒小さな容量で)保存出来るHEIF形式ファイルを取り扱えるようになります。
ただ、現在はまだこのフォーマットの画像書き出しに対応するソフトが数少ないため、どちらかといえば先行投資的な機能になりそうです。
一応、既にこのフォーマットはBlu-rayディスクなどでは使われているはずです。
WSL
WSLことWindows Subsystem for Linuxでも機能の追加があります。
ストアからWSLのディストリビューションを導入出来るようになっていますが、その種類が追加されています。
また、Windows上で動かすLinuxのバックグラウンドタスクを、WSLのウィンドウを閉じた状態でも継続して動かせるようになります。
Linux側で動いているWebサーバなどを、WindowsのサービスのようにWindows PCが稼働している間ずっと使い続けることが出来ます。
また、tar、curなどのコマンドも追加され、さらにWSLの実行環境が整備されています。
次でCreators Updateシリーズは終了?
Creators Update、Fall Creators Update、Spring Creators Updateと、3回Creators Updateシリーズが続きました。
Windows 10の大規模アップデートは春と秋の2回の予定ですので次に同じシリーズで継続してしまうと、Fallが2回になって名前がダブってしまいそうです。もしかすると、Creatorsシリーズは今回で終了かもしれません。
今年の秋の大規模アップデートでは、Spring Creators Updateに間に合わなかったSetsの機能が間に合うかどうかが一つのトピックになりそうです。
次のリリースに向けて既に動いているプレビュー版の「Skip Ahead」バージョンではSetsのテストが始まっていますから。
そしてSpring Creators Updateのほうは、順調にいけば4月中にはリリースされることになるでしょう。楽しみに待ちたいところです。