NUCでもVR。インテル自らからKaby Lake-G搭載機市場投入
インテル自らが開発・販売する超小型PCのベアボーンキットがあります。インテルがNUC(Next Unit of Computing)と名付けた超小型フォームファクタのパソコンです。
一部Windowsをプリインストールした形でコンプリートPCとして販売されていますが、基本はメインメモリとストレージがなくOSをインストールしない状態のベアボーンキットとして販売されます。
そのNUCに、RADEON RX Vegaコアを搭載した第8世代のCoreプロセッサ搭載機が登場します。
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上位CPUも選択可能
インテルの新NUCはNUC8i7HVKとNUC8i7HNKという型番がつきますが、ニックネームのような名前はなくちょっと呼びにくいものになっています。
ゲームにも本格対応可能なNUCとして先代の製品にはSkull Canyonの愛称が付きましたが、こちらの製品にはまだそう言った分かりやすいネーミングが行なわれていません。
NUC8i7HVKにはTDP 100W版でCPU、GPU、混載されたHBM2のオーバークロック設定も可能な、このシリーズのCPU最上位のCore i7-8809Gが搭載されています。
下位のNUC8i7HNKにはRADEONのコアの規模が小さめでTDPが65WのCore i7-8705Gが使われます。
メインメモリは最大32GB。ストレージにはM.2スロット対応のSSDが2基搭載可能です。
インタフェースポートが小型PCとしては、と言うレベルではなく、大きなデスクトップPCと比較してもむしろより数が多いんじゃないか、それぐらい豊富なコネクタと本格的な対応内容を持ちます。
Windows以外のOSを入れて、例えばサーバとして使うことも十分に視野に入ると思いますが、せっかく搭載されている高性能なRADEONのGPUを有効活用する意味でも、Windows 10などを導入して超小型ゲームマシンとして使うのが一番良い機種になっていると思います。
容積わずか1.2Lサイズ
インテルのNUCというジャンルのPC自体がそういうものではあるのですが、Kaby Lake-G搭載のNUCもその例に漏れず非常に小型軽量です。
本体の容積はわずかに1.2Lサイズ。
この中にかなり本格的なゲーミングPCとしても成立しうる性能を押し込んでいるというのは、なかなかにインパクトがある製品と言っていいでしょう。
多彩なインタフェースを活かしてゲーム以外にも
搭載されたRADEON RX Vegaコアの性能の高さから、一番性能を出し切れる使い方はやはりゲーム用途ですが、この機種はそれに留まらない中身も持ち合わせています。
一番驚かれるかもしれないスペックは同時接続可能なディスプレイの多さ。1度に最大6つのディスプレイ出力が出来ます。
デイトレーディングや監視用PCなどにも使い途が広がりそうです。
上位機種が999ドル、下位機種が799ドルで販売されますので、決して安価なPCとは言えません。このほかにメモリ、SSD、OSが必要で、Windows 10 PCにするにはあと最低でも3万円の追加は必要になると思います。
それでもこの小ささでVRにも対応可能な性能には色々な可能性が見えてきますね。