新Surfaceデバイスは「Studio」。MS初の液晶一体型PC「Surface Studio」登場
厳密に言えば、Surface Hubも液晶一体型PCと言えなくもありませんが、一般的に考える液晶一体型PCとしては、間違いなくこちらが第一号と言えるでしょう。
かねてより噂のあったマイクロソフト製液晶一体型PC「Surface Studio」が登場しました。
ほかのSurfeceシリーズ同様に非常に高いスペックを実現したマシンになっています。
4Kを超える解像度を実現
Surfaceシリーズは、末っ子のSurface 3から一貫して縦横比3:2のディスプレイを搭載していますが、Surface Studioもこの例に漏れません。結果、4Kを超える超高解像度ディスプレイを搭載するに至りました。
Surface Studioの液晶パネルは28型で、解像度は4,500 x 3,000ドットにも及びます。
画素数で行くならば約830万画素の4Kディスプレイの1.6倍以上に当たる1,350万画素を実現。デスクトップPCとしては異例に高い192dpiの画素密度を実現します。
ディスプレイは10点タッチ対応のタッチパネルを搭載しながら、わずかに12.5mmの薄さも実現しています。
ベース部分も小型ながら高性能
PCとしてのスペックも超一流でハイパフォーマンスなものとなっています。
CPUには第6世代のクアッドコアのCoreプロセッサを搭載。ベース部分の薄さ、小ささからデスクトップPC向けではなく、ハイパフォーマンスノートPC向けのいわゆる「Hプロセッサ」を採用していると思われます。
メインメモリは8GB/16GB/32GBを、ストレージは256GBまたは512GBのSSDと思われるドライブまたは、1TB/2TBのハイブリッド型HDDを選択可能です。
また外部GPUとして、GeForce GTX 965MまたはGeForce GTX 980Mを搭載しています。
インタフェースには、4つのUSB3.0、SDカードスロット、Mini DisplayPort、ギガビットの有線LAN、IEEE802.11ac対応の無線LAN、Bluetoothを搭載。500万画素のフロントカメラ、フルHD対応のリアカメラ、Windows Helloに対応する生体認証用カメラ、Cortanaに最適化したマイクなども載せています。
柔軟な使い方を可能にする独自スタンド
これを「スタンド」と言っていいものか迷うぐらいに高機能なのですが、Surface Studioの液晶部分を支えるスタンドは「ゼログラビティヒンジ」と名付けられていて、指1本で軽く自由な角度にディスプレイ部を傾けることができます。
チルトは接地面から20度の角度にまで倒すことが可能で、使い方のバリエーションを大きく拡大することができます。
Surface Penや対応ソフトの使い勝手にも依存するでしょうが、液晶タブレット的な使い方も可能になるかもしれません。
新デバイスも
Surface Studioと合わせて新しい周辺機器も発売されます。Bluetoothで接続でき、アナログな操作感を実現可能な「Surface Dial」です。
使い方の一例としては、ボタンを押し込んでメニューを表示し、ダイヤル操作に様々な機能を割り当てる形で、ダイヤルのアナログな操作感を活かした使い方が可能です。
ペイントソフトなどでは、利き手にSurface Penを持ち反対の手でSurface Dialを操作することで、操作感や作業効率の向上も狙えるデバイスになっています。
価格はさすがに高価ながら
Surface Studioはスペック的にも非常に高いものを持っているため、さすがにお値段の方は高めのスタートになっています。
現時点でのエントリー機種と思われる、Core i7、メモリ8GB、ストレージ256GB構成の機種でも2,999ドルとなります。ハイエンド構成では4,199ドルとなり、まさにハイエンドパソコンの風格が漂うイメージになります。
ユニークで実用性が高そうなスタンド機構、超高解像度で表示品質の高いディスプレイなど、価格に見合うSurfaceシリーズらしい使い勝手を実現してくれるマシンとして期待できそうです。