Windows 10 MobileがNFC決済に対応、プレビュー版ビルド14371公開
米マイクロソフトは現地時間6月22日、Windows 10 Mobileのプレビュー版最新ビルド、ビルド番号14371を公開しました。Fastリングに登録しているインサイダーは、既に新ビルドを利用可能になっています。
このビルドからは、携帯端末がNFCを利用した決済に対応するようになっています。
Microsoft Walletアプリで対応
Windows 10 Mobile端末がNFC決済を行なう仕組みは、他のOSを採用するスマートフォンで既に実現済みのApple PayやAndroid Payなどと同等の方式を採用しているようです。デビッドカードやクレジットカードの情報を登録することで、それらのカードを経由して支払いが行なわれます。
この機能を利用するためにマイクロソフト製の「Wallet」アプリもバージョンアップが行なわれています。
このNFC決済は、Microsoft Walletのロゴがある100万以上の店舗で利用可能となっているようです。ただし、現在のところはアメリカ国内に限定されます。
日本への導入は?
日本国内では原理的にはよりセキュアな仕組みである、専用のハードウェアを利用するタイプの「Felica」がモバイル決済に利用されていて、Felicaがこの用途をほぼ独占する形になっています。携帯電話・スマートフォンの「おサイフケータイ」や各鉄道会社が導入を進める乗車用のICカードも、ほとんどすべてFelicaの仕組みを利用しています。
このため日本国内では、NFC決済の仕組みは一切と言っていいほど導入されていません。今後、NFC決済が新たな「お財布ケータイ」となれるかには、これらの既に普及しているシステムが壁として立ちはだかることになりそうです。