UWP版リモート デスクトップアプリ登場、Win10スマホからPC遠隔操作も可能
米マイクロソフトは現地時間5月26日、ここまでプレビュー版を公開していた、ユニバーサルアプリ版のリモート デスクトップアプリの正式版の公開を開始しました。
Windows ストアから無償でダウンロード可能になっています。
別PCから画面を確認しながら遠隔操作
リモートデスクトップの概念になじみがない人もいるかもしれませんが、あるパソコンを別のパソコンから画面も確認しつつ遠隔操作を可能とするものです。
悪さをする遠隔操作ウィルスなどの悪いイメージから「遠隔操作」という言葉自体に変なイメージが付いてしまったかもしれませんが、きちんと利用すると、PCに詳しくない人が設定で迷っている場合にそれをサポートしたり、より詳しい人がトラブルの調査を行なったりすることなども可能になったりします。
自宅で長時間かかるタスクを実行中のパソコンを、外出先から状態を確認する、と言ったことも出来ます。
パソコンの遠隔操作自体はあくまで道具で、それをどう使うかが問題、という良くあるお話です。
Windows 10 Mobileでも利用可能
このリモート デスクトップアプリは、きちんとWindows 10 Mobileにも対応しています。ですので、Windows 10スマホからもデスクトップパソコンなどの操作を行なうことが可能になります。
一度接続してしまうと、スマートフォンの画面にPCの画面がそのまま映って動作している様子が分かりますので、ちょっと不思議な見栄えになります。
こちらがVAIO Phone Bizでリモート デスクトップアプリを動かしてみた画面で、
こちらがパソコンで実行してみたウィンドウのハードコピーです。
ほぼ見分けが付きません。
ただ、Windows 10スマホでの操作感はちょっと変わっています。
スマートフォンの液晶のタッチスクリーンはそのままタッチ操作できる訳ではなく、ノートパソコンなどに付いている「タッチパッド」として動きます。このため、指で触れた箇所にポインターが来てくれません。
その部分のを覚えておく必要はありますが、レスポンスなどはまずまずです。
接続できるのはProエディション以上のWindows
Windows自体の機能で遠隔操作が可能なのは、操作される側のパソコンのWindowsがPro版以上である必要があります。Home版では対応できません。
一部機能は未実装
複数のアプリからの同時接続や、実行中の解像度変更・回転、プリンターのリダイレクト、マイクの対応等々、まだ未実装の機能がいくつかあります。これらの機能を必要とする場合には、パソコンの場合には、Windowsに標準で付いているリモート デスクトップの接続を利用して欲しいとのことです。