Androidスマホの定番ベンチマークアプリ「AnTuTuベンチ」、UWP版リリース
AndroidやiOSのスマートフォンの定番ベンチマークソフトである、AnTuTu Benchmarkのベータ版がWindows 10向けにユニバーサルアプリでリリースされました。現在、Windows ストアから無償でダウンロードできます。
OSの制約により一部のベンチマーク方法が完全に統一されてはいませんが、これで他のOSのスマートフォンとWindowsスマホをほぼ同じ土俵で性能の比較を行なうことが出来るようになりました。
CPUの演算性能から3Dの描画性能まで、汎用性能測定ツール
AnTuTuベンチはパソコンの世界のPC Markのベンチマークソフトのように、かなり広範な性能測定を行なってくれるツールとなっています。
3Dの描画性能測定の部分では、かなり高画質のゲーム画面のようなポリゴンで構成されたテストプログラムが動きます。他にもストレージの読み書きの性能や、画像の展開、CPUの演算性能、メモリの読み書き性能など、比較的シンプルとは言え総合ベンチマークと呼べるテスト内容を持っています。
インストール
このアプリはストア アプリからインストールを行ないます。
「AnTuTu」をキーワードとして検索を行なえばアプリが見つかりますが、正式名称は「AnTuTu Benchmark v6」です。よく似た名前の別のアプリがありますので注意しましょう。
性能の測定
Windows 10 Mobileに対応するユニバーサルアプリとなっていますので、手元のNuAns NEOで測定を行なってみました。実行は「Test」と書かれた部分をタップするだけでOKです。
プリセットされているテストが自動的に順番に実行されます。
NuAns NEOのSoCはSnapdragon 617。より上位のSoCであるSnapdragon 810搭載機と比較すると純粋なCPU性能では75%程度のパワーがあり、かなり高性能を発揮できるようです。ただ、さすがに3D性能、GPUの性能ではある程度の開きはあります。
ちなみに…
このアプリはWindows 10 Mobile専用のものではなく、きちんとユニバーサルアプリとして作られていますので、Windows 10搭載パソコンでも動作します。
上記はハイエンドに近いパソコンで計測していますので、出ている数字に関しては参考程度にもならないのですが..。
さすがにずいぶん高性能になったスマートフォンとは言え、まだまだ絶対性能ではパソコンの性能はまさに「桁が違う」という結果となっています。
ただ、本当の意味でのユニバーサルアプリとして作り込んでくれているのは素晴らしいところだと思います。パソコンとスマートフォンとの性能を比較できる同じ物差しが今まで存在しなかった訳ですから。