最軽量モデルは786g。世界最軽量の11.6型2in1PC「LAVIE Hybrid ZERO」登場
NECパーソナルコンピュータ株式会社は、CES 2016にて展示が行なわれ、その脅威の軽さに注目が集まっていた11.6型のLAVIE Hybrid ZEROを、2016年春モデルとして正式に投入することを明らかにしました。
発売は2月24日、1月21日15時より予約受付が開始されます。
13型LAVIE Hybrid ZEROの技術をさらにブラッシュアップ
11.6型のLAVIE Hybrid ZEROは、キーボード部着脱式の2in1パソコンです。
最軽量モデルでは、タブレット部とキーボード部をドッキングさせた状態で約786g、タブレット部のみの最軽量モデルは約398gと言う、脅威の軽さを実現していることが最大の特徴です。
液晶のタッチ対応のための重量のかさむ保護ガラスつきのタッチパネルを廃し、13型のLAVIE Hybrid ZEROでも採用した薄型軽量のタッチフィルムを、さらに軽量化を図る形で搭載しています。
タッチフィルムの重量は、13型LAVIE Hybrid ZEROのものに比べわずか1/3の重量にまでなりました。
また、タブレット部の内部フレームは、NECパーソナルコンピュータお得意のマグネシウムリチウム合金を採用して軽量化。キーボード部もマグネシウム系の合金を採用して、強度を確保しつつ軽量化を図っています。
スペックと価格
CPUには定格900MHz動作のCore m3-6Y30を採用。メモリは4GB、ストレージには128GBのSSDを搭載しています。
液晶は11.6型のフルHD。この液晶はIGZOパネルとなっています。
上位機種のHZ330にはSIMフリーのNano SIMスロット、LTEモデムを搭載し、中位機種のHZ300ではSIMスロットの代わりにRealSense対応の3Dカメラを搭載しています。下位機種HZ100はキーボードを省いた、ピュアタブレットとして発売されます。なお、こちらの機種ではCPUはPentium 4405Yとなり、LTEモデム、RealSence対応カメラのどちらも搭載されないようです。
タブレット部としてはこの下位機種が最軽量モデルになり、重量398gを実現しています。また、オプションのバッテリー内蔵キーボード部をドッキングしても786gの軽さです。
バッテリー駆動時間は、HZ330、HZ300がタブレット単体で5.5時間、下位機種のHZ100は6時間となります。HZ330、HZ300はバッテリー内蔵のキーボード部、モバイルパワーキーボード接続時には駆動時間を10.3時間まで延長可能。
サイズはタブレット部のみだと、292mm x 192.5mm x 7.6mmと十分な薄さで、モバイルパワーキーボードとドッキング時には、294mm x 206.5mm x 13.4~17.9mmとなります。
価格はHZ330が18万9800円前後、HZ300が17万4800円前後、HZ100が12万4800円前後となっています。
日本製ならではのパソコンの1つ
NECパーソナルコンピュータのLAVIE Hybrid ZEROシリーズは圧倒的な軽さを実現した、日本製ならではと言っていいモバイルパソコンの一台でしょう。
価格はさすがに高価ですが、価格競争の波に飲み込まれず高付加価値を武器に勝負していくという、日本製品のこれからのあり方を示す製品の一つとさえ言えるかもしれません。
しかし、それにしてもタブレット部のみで400g前後というのは、液晶サイズを考えると驚異的です。キーボードも17.5mmピッチと1.2mmのストロークを確保しているなど、何らかのコンテンツを生産するための道具に必要な要素をこのメーカーもよく分かっている、ということではないでしょうか。