米マイクロソフト、Windows 10プレビュー版「ビルド11082」配信開始
現地時間12月16日、米マイクロソフトはWindows 10インサイダープレビュー版の、ビルド11082のアップデートプログラムの配信を開始しました。
目玉機能ナシ
今回はビルドの番号が前回のアップデートから大きく上がってはいますが、表に見える形の新機能などの実装はありません。正式版でも最初の大規模アップグレードとなったビルド10586のバグ修正、調整などがメインとなっています。
実はビルド10586ではOSのカーネル内部では、メモリ管理の方式にかなり大きな手が入るなど、目に見えない部分で大きな進歩がありました。
その部分で大きな不具合が出たとの情報もありませんが、大きな修正のあとには基本的にはバグも出ますし、調整が完全でなかった部分が表面化することもあります。
今回の新ビルドは、そういった部分の調整用と言うことのようです。
また、パソコン用だけではなく、XBOX、HoloLens、Windows Phoneでも共通となるOSの核となる部分(OneCoreと呼ばれています)の調整などもより進んだとされています。
来年以降はインサイダープレビュー版のFast ringのポリシーが若干変更に
来年以降、今後のインサイダープレビュー版の配信は、より加速することが予告されています。
このためFast ring(高速)の設定を行なったユーザに配信されるインサイダープレビュー版の内容には、今まで配信されてきたアップデートプログラムよりも、テストが不足気味の新機能が配信される可能性が高くなります。
つまり新しいビルドに更新を行なうと、何らかの不具合にぶつかる可能性は高くなる、ということになります。マイクロソフトではそういった事態を避けたいユーザは、Fast ringからの離脱を勧めています。
現在、インサイダープログラムに参加しているユーザは、自分のプレビュー版の使い方をよく考えて、Fast ringのままいくか、それともSlow ringに乗り換えるかをこのタイミングで検討した方が良いかもしれません。
多少の不具合は覚悟で真っ先に新機能に触れたい場合は、Fast ring、ということになるでしょう。