Windows 10更新プログラム格上げへ。2016年には「推奨される更新プログラム」に
米マイクロソフトのWindows and Devices Group担当上級副社長のテリー・マイヤーソン氏が現地時間10月29日、マイクロソフト公式ブログにてWindows 7、8.1からWindows 10へのアップグレードの方向が変更になる旨の発表を行ないました。
今後は、予約を行なったユーザは、自動的にWindows 10へのアップグレードが開始されるようになるとのことです。
また、Windows 10へのアップグレードプログラムは、Windows Updateの「推奨される更新プログラム」に格上げになります。
設定によっては自動的にアップグレードが開始
推奨される更新プログラムは
「重大でない問題に対処し、コンピュータの使用感の向上に役立ちます。
コンピュータやWindowsソフトウェアの根本に関わる問題に対処するものではありませんが、有用な機能向上を実現できます。これらは自動的にインストールすることが出来ます。」
という説明になっています。
つまり、Windows Updateの設定によっては、自動的にWindows 10へのアップグレードが実行される可能性がある、ということになります。
Windows 10へのアップグレード予約を行なったユーザで、自動的に起動したWindows Updateからのアップグレードであっても、アップグレードの処理を続けるかどうかの確認のためのダイアログは表示されるとのことですので、一応、アップグレードのキャンセルは可能です。
また、万が一、Windows 10にアップグレードしてしまっても、31日間は元に戻すことが可能にはなっています。
・Windows 10をアップグレード前の元のOS(以前のバージョン)に戻す方法
大きなインパクトのある変更
この発表の通りの実装が行なわれるのならば、一応、Windows 10にしない選択肢は残されますが、Windows 10にしたくない人にはちょっと面倒な状況となりそうです。
(画像:ITmedia)
Windows 10自体は優秀なOSだと思いますが、まだ全てのアプリケーションや周辺機器の対応が済んでいる訳ではありません。
また、ドライバが提供される予定がなく、Windows 10では利用が出来ないことが分かっている機器もあります。
この発表のままの形にポリシーの変更が行なわれると、あちこちで大きなインパクトのある変更となりそうです。