Edge Insider版でようやくみんなが垂直タブを試せるように
かなり早い段階からEdgeでは「垂直タブ」機能を導入することが明らかになっていました。また、その発表から大きく間を開けることなく開発中のEdge、Edge Insider版にこの機能が提供されるようになっています。
ですが実は機能が使えるようになっていたのはインサイダープログラムに参加しているユーザーの一部のみ。公開範囲がなかなか全ユーザーに広がることがありませんでした。結局、部分公開の間は著者のところでも垂直タブを試せませんでした。
その注目の新フィーチャーであるEdgeの垂直タブ機能が、このほどようやく全ユーザーに開放されました。
Edge垂直タブの使い方
垂直タブはEdgeの開発中バージョンで利用可能です。
Edge Insiderで公開されている開発中バージョンには3つのビルドがあって、1つは正式リリースに近い物件の最終確認を行なうBetaチャンネル、ついでより新しい機能が試せる物のバグフィックスなどの熟成が進んでいないDevチャンネル、さらにおおむね週次で新機能が公開される代わりにより安定度は低いCanaryチャンネルです。
今回公開された垂直タブ機能はこのうちの2つ、DevチャンネルとCanaryチャンネルの物件で試せます。
使い方は以下のような感じでシンプルでわかりやすい使い勝手になっています。
「水平タブ」の状態でタブの列の一番左、ブラウザウィンドウの左肩に表示されるボタンで垂直タブに切り替えられます。
垂直タブから水平タブに戻すときには垂直タブのリストの一番上にあるボタンのクリックでOKです。
垂直タブ状態の時にはタブの表示領域はブラウザのサイドバー的なポジションになります。各タブに表示されているページのタイトルが比較的しっかり表示される分、横幅は食います。
この部分が面積を食ってもったいない、と感じるときには、タイトルの文字部分を隠してFaviconのみの表示にも出来ます。そのためにはタブリストの一番上の列の左端にある「<」のボタンをクリックします。
するとこんな感じの表示になり、かなりスペースは有効に使えるようになります。
この表示時にはFaviconの列の上にポインタを重ねるとタブリストが横からせり出してきて、フル表示の状態に一時的に戻すことが出来ます。
タブリスト固定の状態に戻すには、「<」ボタンがあったのと同じ場所にあるピンマークのボタンをクリックします。
最初にタブリストの固定方法に少しだけ戸惑いましたが、慣れればとても分りやすいインタフェースです。
垂直タブのメリット
垂直タブを使うメリットの一つはブラウザの実表示エリアの縦方向の広さを広げられること。Webページは基本縦長ですから、スクロールせずに見られるページの量が増えてサイトの読みやすさが上がります。
次に、今のパソコン用ディスプレイの多くは横長画面です。液晶パネルの歩留まりを上げる意味でも大型テレビと同じ16:9の縦横比の画面が増えています。
こういった横長画面の有効活用がしやすくなります。
サイドバーをデフォルトで実装するブラウザが減っていますから、そういった意味でも垂直タブが導入しやすくなっていると思います。
ちなみに著者がメインで使っているブラウザは、サイドバーを常駐させてそこにブックマークを表示しているのでこういった使い方とはあまり相性が良くないですね。
垂直タブを試してみるにはEdge Insiderを導入
最後にインサイダー版のEdge導入方法をまとめておきます。
「Edge Insider」で検索をかけるとマイクロソフトの公式ページが一発で見つかると思いますが、アドレスはこちらです。
⇒ https://www.microsoftedgeinsider.com/ja-jp/
トップページにあるダウンロードリンクはBetaチャンネルの物件の物ですので、「他のプラットフォームとチャンネル」のリンクをクリックしてその他のビルドをダウンロードするページにジャンプしましょう。
するとこちらのページが開きますので、垂直タブを試すならDevチャンネルかCanaryチャンネルのインストーラーをダウンロードします。
「ダウンロード:(Windows 10)」の横の下向きの矢印っぽいボタンをクリックすると、他のプラットフォーム向けの物件のダウンロードリンクがプルダウンメニューで表示されます。
余談にはなりますが、ついに新EdgeがLinuxでも利用可能になっています。
インストーラーのダウンロード前にライセンス条項が表示されますので、問題がなければ「同意してダウンロード」をクリック。
ダウンロードが完了したらインストーラーを実行します。
あとはインストール完了を待つだけ。
インストール直後に起動してくるインサイダー版Edgeでは垂直タブに切り替えるスイッチが表示されないこともありますが、その際にはEdgeを再起動してみてください。
一番頻繁に更新が行なわれるCanaryチャンネルの物件を動かしてみていますが、思いの外安定して動いてくれている感じです。
業務用など本当に大切なタスクを動かすのは避けた方が良いと思いますが、一般的なWebブラウズ、ネット動画視聴等ならばあまり問題なく使えると思います。