WORDに暴れ回る凶暴なティラノサウルス(3Dアニメーション)を貼り付ける方法?!
昨年末あたりに実装されたマイクロソフトオフィスの機能の一つが変なところで話題になっていました。どうもその変なところだけが注目されて、機能本来の目的がすっかり忘れ去られてしまったような感じもなきにしもあらず、ですが。
注目を集めてしまったのはその機能自体よりもかなり精巧に作られて非常に滑らかにアニメーションする「凶暴なティラノサウルス」のほうでした。
今回はWORD文書やPowerPointのスライドに凶暴なティラノサウルスの3Dアニメーションを挿入する方法、もとい、3Dクリップを貼り付けて活用する方法を説明します。
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Remix3Dなどから3Dモデルを文書に挿入するには
機能本来の意味だとこの見出しのものが適当な表現になります。
マイクロソフトが買収した、3Dモデルのデータを公開・共有をできるサービスのRemix3Dや、手元のモデリングデータをWORD文書などに差し込める仕組みが追加になったのです。
現在はWORDとPowerPoint限定で機能が提供されていますが、ゆくゆくはすべてのオフィスソフトで利用可能になるのではないかと思います。
ではWORDの例で使い方を見ていきましょう。
WORDを起動して何らかの文書ファイルを開きます。
ここの例では新規に作成してみます。
次にリボンを「挿入」に切り替えます。
次に挿入のリボンの中の「3Dモデル」のメニューからモデリングデータのありかを選びます。
「オンラインソースから」を選択すると、上で触れたRemix3Dで公開されているデータを使うことが出来ます。「凶暴なティラノサウルス」を試したいときにはこちらを選びます。
Remix3Dで公開されているモデリングデータを選択するウィンドウが開きますので、「アニメーション化されたすべてのモデル」をクリックします。
一番左上の特等席に「凶暴なティラノサウルス」がありますのでこれをクリックして選択、右下の「挿入」ボタンをクリックします。
するとインターネット側から3Dモデルのデータをダウンロードして展開、
文書の中に3Dモデルが貼り付けられます。
あとはその他の挿入可能なオブジェクトと同じような使い方が可能です。
拡大縮小、回転等々も自由に
3Dモデルも、その他の文書の中に挿入できる画像や表などと同じように、拡大・縮小などいろいろな操作を施せるようになっています。
加えてこのクリップのデータは完全に3D化されていますから、回転なども自由に行えます。
この操作はクリップの真ん中にあるボタンを上下左右にドラッグして行うことができます。
アニメーションするモデルであれば、こういった操作の間も基本ずっとモデルは動き続けています。操作直後に少し停まりますが、処理が終わるとすぐにアニメーションを再開します。
本来の使い方はこちら?
ティラノサウルスの3Dモデル、アニメーション動作の出来があまりに良く、モデルを探す際のウィンドウでも特等席に位置しているためもあってか、ティラノサウルスばかりが注目されてしまいました。
ですが、この機能本来の使い方としてはわざわざ写真を撮影したりしなくても自由なアングルで製品画像をイラスト代わりに挿入できる、といったところではないかと思います。
例えばマイクロソフトが投稿したと思われるSurface Studioのモデルを使えばこんな文書が簡単に作れます。
Remix3Dが受け付ける3Dモデルのフォーマットならば自作の3Dモデルも文章の中に差し込むことが出来ます。
これを使って例えば自社のマスコットキャラクターなどを3Dモデル化。それをプレゼンの案内役としてPowerPointのスライドに貼り付ける、といったことも考えられると思います。
写真を1枚1枚撮影したりイラストを作成したりするよりもかなり手軽に、柔らかい雰囲気を演出しやすくなるでしょう。