MS謹製のサプリメントツールPowerToysに新機能2つ追加に
マイクロソフトがWindows 10以降のバージョンに対して提供・開発を進めているサプリメントアプリのPowerToysに久々に新機能が追加になっていました。
現時点でのPowerToysのバージョンは0.53.3。
地道に改善が続けられています。
未だ正式版にはなりませんが継続して搭載されている機能は非常に安定しており、実用性は今でも十分です。
実は著者はPowerToysの自動更新機能任せで最新版への更新を行なっていて、追加になる機能を事前には理解していませんでした。たまたまホットキーを何らかのタイミングでタイプするカタチになって、恥ずかしながらその時初めて新機能に気づいた訳です。
追加になった新機能の一つは著者のようなPC環境においては極めて強力な機能を発揮するものでした。
そんな新機能2つの紹介と使い方を解説します。
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PowerToysバージョン0.53.3新機能
マウス ユーティリティ
名前的には何かPowerToysらしくない平凡っぽいネーミングですが、こちらの機能は高解像度ディスプレイにおいては非常に強力な助けになってくれる可能性があるものです。
起動のためのホットキーはCtrlキーを2回タイプすること。こちらの機能は「マウスの検索」と名付けられています。
これによってポインタの周囲一定範囲の円以外を暗くしてくれます。一発でポインタの位置を確認することができます。
もう一つの機能はクリックしたポイントにマーカーのような色づけを一定時間だけ行なってくれる機能です。
こちらの機能起動のホットキーはWindowsキー+Shiftキー+Hキー。このホットキーを押すことで機能をON/OFF出来ます。こちらの機能は「マウス蛍光ペン」という名前になっているようですね。
ポインタ位置、クリック位置の確認を明確に行えるようになるサポート機能で、アクセシビリティ機能の一つとしても有効なものになりそうです。
クリックは左クリックと右クリックで別の色が付くようになっています。
高解像度ディスプレイを使うようになると比較的簡単にポインタを見失いますから、この機能はユーザーの何気ない操作の効率を高めてくれる可能性があります。
ちなみに著者は27型でWQHD(2560×1440ドット)のディスプレイまではポインタを見失うことはほぼありませんでした。そこから32型4Kディスプレイにアップグレードしたときにポインタ見失い事故の発生率が大幅に上がっています。
ポインタのサイズを大きくしたり背景に紛れにくい色を設定したりして見失わないよう、再発見しやすいよう工夫していましたが、この機能を活用すればよりストレスを減らせる感触を持っています。
ディスプレイ解像度以外にも画面の大きさから来る視野角の広さも影響しているのかもしれません。見た目の画面の大きさに対し、人間の目が詳細に確認できる範囲が狭過ぎるのでしょう。
Always On Top
こちらはこの機能の英語名そのままの中身ですね。
Always On Topは日本語版では「常に手前に表示」に当たります。
PowerToysのこの機能はホットキーを入力することで、その時点でアクティブなウィンドウを「Always On Top」状態にすることが出来ます。元々、「常に手前に表示」する機能を備えていないアプリでも大丈夫。
ホットキーはWindowsキー+Ctrlキー+Tキーです。
Always On Topが有効にされたウィンドウにはデフォルトだと水色の枠がつきます。
例えば電卓で何らかの計算を行なって別のアプリにその結果を転記したいときなどには便利そうです。
使い方、PCとのそれぞれのユーザーのつきあい方次第にはなりますが、ディスプレイの解像度が小さい機種のほうがこの機能の有用性が高まるかもしれませんね。