Windows 10向けPowerToysに久々の新機能。バージョン0.16リリース

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PowerToys、この名前にどこか懐かしい感じを持つユーザーもいると思います。かつてのWindowsで本体に不足する機能を補助する、マイクロソフト自らが開発を行なったサプリメントのようなツールとして多くのユーザーが利用していたと思います。

そのPowerToysがWindows 10での復活を目指して開発が進められています。今年秋の正式リリースを目指しているそうです。

このPowerToys、GitHubのプロジェクトでオープンソースとしての開発が進められていて、登録すれば誰でも開発の活動に参加することが出来ます。また、開発途中のバージョンはオープンβ的に誰もが利用可能な形で公開されています。

先日Windows 10版PowerToysに久々の新機能が追加になりました。新機能の紹介とあわせ、導入方法を改めて説明します。

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新機能3つ

PowerToysの新バージョン0.16で導入された新機能は3つです。

1つは(ファイル)エクスプローラーのプレビューペインの機能拡張で、SVGとマークダウン記法で作成されたテキストファイルのプレビューが可能になりました。

2つめはやはり(ファイル)エクスプローラーの機能拡張で、右クリックメニューから直接実行できる画像データのリサイズツール、Image Resizerです。

3つめはプログラム名の文字で検索が行えるタスクスイッチ機能、Window Walkerです。

インストール方法

PowerToysはGitHubの開発プロジェクトページから誰でもインストーラーを取ってくることが出来ます。

まずはGitHubのページにアクセス。
⇒ https://github.com/microsoft/PowerToys

少し下にスクロールすると「Installing and running Microsoft PowerToys 0.16」という見出しがあります。

その節に「Microsoft PowerToys GitHub releases page.」という一文がありリンクになっていますので、ここをクリックして「Release v0.16.1」のページに飛びます。

すぐ下にリリース物件のリンクが「Assets」という項の中にありますので、「PowerToysSetup-0.16.1-x64.msi」をクリックしてインストーラーをダウンロードします。

取ってきたインストーラーを起動してPowerToysを導入しましょう。

インストーラーの既定のオプションに従えば、インストール後、PowerToysは自動で起動します。

タスクバーの通知領域のアイコンをクリックすると

PowerToysのダッシュボードが起動します。

使いたい機能が有効化されているかチェックしておきましょう。

以上でPowerToysの導入は完了です。
あとは実際に使ってみましょう。

Image Resizer

ペイントなどの画像を扱うアプリを起動せずとも、(ファイル)エクスプローラーから直接画像のサイズ変更を行なうことが出来るのがImage Resizerです。

起動もものすごく簡単で画像ファイルを右クリック、表示されるメニューから「Resize picture」を選択するだけです。

リサイズの各種設定を行うウィンドウが表示されますので、適当に設定を行なって「Resize」ボタンをクリックすればOK。

一発で画像のサイズ変更が出来ます。

出来上がる画像サイズは画像の縦のドット数に合わせる形でリサイズがかかり、縦横比は維持されます。

上記の例だと設定ウィンドウでは「fits whithin 854 x 480 pixels」との表示になっていますが、1500 x 1000ドットの画像をこれでリサイズすると720 x 480ドットの縮小画像になります。

Window Walker

Windows WalkerはWindowsキーとCtrlキーの同時押しでキックされます。

文字入力用のフィールドがポップアップしますので、そこにタスク切り替えを行ないたいアプリの名前を文字で入力していきます。

するとインクリメンタルサーチ的に候補が絞り込まれ、あとはカーソル移動キーの上下で目標のアプリを選択してEnterキーでそのアプリにスイッチが出来ます。

Alt+Tabによるビジュアルなタスクスイッチを文字ベースのインタフェースで行なうイメージになるでしょうか。切り替えたいアプリの名称がハッキリ分っているときには便利なインタフェースになりそうです。

エクスプローラーのプレビューペイン機能拡張

こちらは(ファイル)エクスプローラープレビューペインでファイルの中身を確認できる機能の拡張です。

SVG(Scalable Vector Graphics)形式の画像データや、最近流行のマークダウン記法で記述されたテキストファイルの中身をプレビューできるようになります。

特に意識して機能を呼び出す必要はなく、(ファイル)エクスプローラーのプレビューペインの設定をONにしておくだけでOKです。

正式リリースに向けて

今後はPowerToysにはキー配列を入れ替える機能の追加も予定されています。

UNIXワークステーションなどで育ってきたユーザーは「A」キーの横にCtrlキーがないと作業がしにくかったりしますし、Emacsやviといったエディタに馴染んだユーザーはTabキーの上にEscキーがないと作業効率に影響が出ることもあります。

そういったユーザーを含め、キーマップの書き換え機能を待望しているユーザーはそれなりにいると思います。かく言う著者もその一人です。

まだ正式リリースのタイミングまでには結構時間がありますから、これ以外にも「かゆいところに手が届く」機能の追加が期待できます。

秋の正式リリースが楽しみです。

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