2020年春!次回Windows 10大規模アップデートの新機能候補たち

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半年が経過するのは随分と早いもので、ふと気づけばそろそろ次のWindows 10の大規模アップデートの季節がやって来ます。

バージョンは既に2004で確定していますので、4月から5月ぐらいには配信が開始されるのではないかと思われます。

これまでのWindows 10の春の大規模アップデートでは3月版、という形のバージョンになっていましたが、サーバ向けのWindowsに2003版があったのでこれとの混同を避けるために2003を回避した、などとも言われています。

このためバージョン番号だけが4月版で、実際のリリースはこれまでの春の大規模アップデートを踏襲する可能性もあると思います。

さてこの2020年春版のWindows 10大規模アップデート、盛り込まれる新機能の読みがちょっと難しくなりました。Windows 10のインサイダープレビューのリングの役割が少し変わった関係です。

従来は「Fastリング」に次期大規模アップデートに盛り込まれると思われる機能がリリースされてテストされていました。が、昨年末のポリシー変更でFastリングにはいつリリースになるか分らないけれども、とりあえず現在開発中でβ版程度のイメージで公開可能な機能が入るようになりました。

※新機能の熟成度合いによっては次回大規模アップデートではない、次々回やそれ以降での正式リリースの可能性もあります。そのため、今回ピックアップする新機能もバージョン2004に収録されない可能性もあることは意識しておいてください。

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タスクマネージャー改善継続

Windowsのタスク管理ツールであるタスクマネージャーは少しずつですが機能が追加され続けています。

現在プレビュー版で評価されているのは以下の2つの新機能です。

1つはGPU温度の取得。

GPUの負荷の情報だけではなく、GPUのコア温度を読むことが出来るようになります。

もう一つは実行されているプログラムの対応アーキテクチャの表示機能です。

こちらはどちらかと言えば主にWoSデバイス向けの機能になると思われます。

Arm版Windows 10ではインテルアーキテクチャのCPU向けにコンパイルされたアプリも動作させることが出来ますので、そういったアプリとArmネイティブなアプリの見分けをタスクマネージャーから行うことが出来るようになります。

また、インテルCPU向けのWindows 10にはArmネイティブなアプリの実行機能はありませんが、64bit版のほうだと32bitアプリと64bitアプリの両方が実行できます。こちらの確認も可能になるはずです。

アプリごとのGPU手動割り当ての改善

パソコン本体が切り替え可能なGPUを搭載している場合、今の正式版のWindows 10でもユーザーが自らどのGPUを使ってアプリを動作させるかをマニュアルで選択出来る仕組みが搭載されています。

通常そういったパソコンではアプリの内容によって自動で使われるGPUが切り替わる仕組みを持っていることが多いのですが、それにユーザーが干渉できるようになっています。

プレビュー版ではこの使い勝手の改善が行なわれています。

従来はユーザーが手動でGPUを指定したいアプリを自らリストアップする必要がありましたが、設定アプリの改善でその操作が不要になる予定です。

インストール済みのアプリが自動でリストアップされます。

そしてこのような形で手動で使うGPUの指定が出来ます。

ゲームを放置するときなど、描画性能を落としてでも消費電力・発熱を抑えたいときに便利に使えるはずです。

電卓のグラフモード実装

OneNoteなどで使えた方程式からグラフを描く機能がなんと電卓に搭載予定です。

既にかなり安定して動作していますしインタフェースにも問題はなさそうですので、こちらの機能はそのままバージョン2004に搭載されそうです。

アイコンの「反フラット化」

Windows 10はWindows 8から始まったアイコン等々のデザインのフラット化を推し進めてきていました。あちらこちらのWebサービスやスマートフォンのデザインのトレンドに乗った形です。

ですがフラット化も行きすぎたのか視認性の問題点が指摘されるようになっている模様で、いろいろなサービスでもフラットデザインからの「揺り戻し」の動きが出ています。

Windows 10もやはり同じようにアイコンデザインの見直しが始まりました。どちらかと言えば「Windowsらしい」カラフルなアイコンデザインが戻ってこようとしています。

メールや電卓などのアイコンは著者個人的にはスッキリしていて好きなデザイン、色合いに感じます。

ただ、このデザイン変更はつい最近のビルドに投入されたばかりですので、これからまたデザインの調整も入るでしょうし2020年春の大規模アップデートに取り込まれるかどうかは少し微妙なところかもしれません。

カレンダーアプリの3ペイン表示

カレンダーアプリのインタフェースの見直しが始まっていて、右側に指定した日の予定を大きく表示する3つめのペインを追加するテストが行なわれています。

同時に指定できるテーマも拡張される模様です。

こちらもちょっと試したところでは特に問題なく動作しているようです。また、使い勝手もかなり良好です。

難点としてはどうしてもウィンドウサイズを大きめにしないといけないところでしょうか。ディスプレイ解像度の低い機種だとちょっと使いにくいUIになるかもしれません。

ただ、UWPアプリの特徴の一つでもあるウィンドウサイズによってアダプティブにスタイルを変更できる仕組みがここでも活用される可能性は高いと思われます。

こちらのバージョンもつい先日インサイダーに開放されたばかりですので、熟成にはもう少し時間がかかると思われます。

今のところ次期大規模アップデートに載ってきそうな新要素はこういったものになります。

WoSデバイスのリスタートや2画面Windows 10のWindows 10Xの開発等々にリソースを割いている関係から、Windows 10本体の方はおとなしめの更新になるのかもしれません。

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