Windows 10「November 2019 Update」リリースプレビュー版完成
半年ごとの恒例、Windows 10の大規模アップデートの季節がやって来ます。
そして今回もリリース直前のリリースプレビュー版が完成。インサイダープログラムのRelease Previewリングで公開が始まりました。
前回の大規模アップデートはそれまでの深刻なトラブルの発生を受けて、リリースプレビューの完成から正式版への展開までにたっぷりと時間を取りました。今回はそのあたりの対応がどうなるかにも注目が集まるかもしれません。
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November 2019 Update
今回の大規模アップデートは今年春のアップデートから始まったネーミングルールを引き継ぐ形で、リリース時期は分りやすいがちょっと味気ない感じもある名前が付けられています。
November 2019 Updateと名付けられバージョンは1909。内部的には2019年9月版、という形になるでしょうか。
10月半ばからリリースプレビュー版の利用が可能になりましたので、以前までのリリーススケジュールであれば11月早々には正式版への展開が開始されるはずです。
大規模じゃない大規模アップデート
実のところ今回の大規模アップデートには目玉となりそうな新機能がありません。
どちらかというと今年春の大規模アップデートの品質向上施策+次回以降のアップデートで使われる機能の準備、といった雰囲気になっています。
新機能と言えそうなものは、タスクバーの日付をクリックして表示されるカレンダーから直接スケジュールを入力できる機能。
アクションセンターの上端に設定アプリの通知の管理ページへのリンクが新設されたこと。
スタートメニューの電源関連、設定アプリなどのボタンの上にポインタを置くと言葉によるタイトル表示が開く、といった程度の違いしかありません。
内部的には他にもいろいろな手が加えられていますが、ユーザーの目に見える部分での変更はわずかです。
今後の大規模アップデートの方向性を示すものになるか
Windows 10がリリースされてからある程度の時間が経ち、新機軸の機能の追加、開発も大分落ち着いてきました。新しいアイディアもそうそう湧いてくるわけではないでしょう。
ですのでもしかすると今後のWindows 10大規模アップデートは、春にいくつかの新機軸を実装、秋にはそのビルドのブラッシュアップを行なう、といった1年単位の更新に変化していくのかもしれません。
ちなみにNovember 2019 Updateの更新はこれまでの大規模アップデートとは異なり、通常のWindows Updateと同レベルの比較的シンプルな更新で終了するようです。
手元のPCにリリースプレビュー版を導入してみましたが、わずか数分で更新完了となりました。