知る人ぞ知る!Windows 10で使えるちょっとマニアックだけど便利なキーボードショートカット
Windowsといえばグラフィック画面でマウスを使って各種操作を行なう「GUI」のイメージが強いOSだと思います。
実際操作の基本はマウスやタッチパッドで行ないますが、実はほとんどすべての操作はキーボードだけでも行えるようになっています。
使い慣れたユーザーが作業の効率化のためにキーボードから手を離さずに操作を行なう目的もありますが、それ以上に視覚に障がいを持つユーザーのアクセシビリティ確保の意味も持っています。
このため、一般的に使われているキーボードショートカットの他にもかなりマニアックと思えるところまで極めて広い範囲のキーボードでの操作方法が準備されています。
この記事ではそういったちょっとマニアックと思えるキーボードショートカットのうち、どのユーザーも便利に使えそうなものをピックアップして紹介します。
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汎用編
まずは多くのアプリやWindowsそのものの操作で汎用的に使えるものです。
Alt+Enter:プロパティ
何らかのオブジェクトを選択した状態でAltキーとEnterキーを同時押しすると、その選択したオブジェクトのプロパティウィンドウを表示できます。
例えばエクスプローラーでこの操作を行なえば、選択したものがファイルだったらそのファイルのプロパティウィンドウが開くことになります。
Alt+Space:ウィンドウ操作メニュー
Altキーとスペースキーの同時押しでは、アクティブになっているウィンドウのウィンドウ自体の操作メニューを表示できます。
ウィンドウをドット単位とかでキッチリ配置するにはこのメニューで移動を使うのがとても楽です。Ctrlキーとカーソル移動キーの同時押しなら1ドット単位でウィンドウを移動できます。
Alt+→:進む
Altキーとカーソル移動キーの右の同時押しには進むの機能が割り当てられています。
エクスプローラーでのフォルダ移動やブラウザのページを進むで使うことが出来ます。
Alt+←:戻る
Altキーとカーソル移動キーの左の同時押しは戻るの機能です。こちらも汎用的にいろいろなアプリで利用できます。
Ctrl+Alt+Tab:アプリ切り替えウィンドウ
Ctrlキー、Altキー、Tabキーの同時押しでアプリの切り替えのためのウィンドウを開くことが出来ます。こちらのウィンドウではカーソル移動キーで切り替えるアプリを選ぶことが出来ます。
Ctrl+shift+Esc:タスクマネージャー起動
Ctrlキー、Altキー、Escキーの同時押しではタスクマネージャーを起動できます。
Ctrl+Shift:キーボードレイアウト切り替え、日本語環境ならIMのスイッチ
CtrlキーとShiftキーを同時押しすると、Windowsの機能としてはキーボードレイアウトの切り替え、という機能が動きます。
実際に使っている時には、日本語環境でかな漢字変換プログラム(日本語IM)が複数インストールされた環境ならばIMを切り替えることが出来ます。
スタートメニュー関連
スタートメニューのGUIも実はキーボードショートカットでさまざまな調整を行うことができます。
Alt+Shift+方向キー:タイルの移動
Windows 10のスタートメニューのタイルエリアにあるタイルの移動もキーボード操作で行えます。
タイルを選択した状態でAltキー、Shiftキーとカーソル移動キーの同時押しです。
Ctrl+方向キー:スタートメニューが開いているときにメニューのサイズ変更
スタートメニューを開いているときにCtrlキーと方向キーを同時押しすることでスタートメニューの面積を変えることが出来ます。
横方向は設定しているタイルの並べ幅、タイル3つ分または4つ分単位で変化します。
変更前がこうだったのが、
1回の操作でこうなります。
この操作が有効になるのはスタートメニューを開いた状態で、アプリのリストの行かタイルのエリアにフォーカスがある時です。
エクスプローラー関連
ファイル操作を行なう方のエクスプローラーも基本すべての操作をキーボードだけで行えます。
大まかにはTabキーで操作を行なう対象のエリアを移動してその後カーソル移動キーなどの組み合わせでいろいろな処理が出来ます。
そんな中で覚えておくとちょっと便利そうな操作をピックアップしました。
Ctrl+N:新しいウィンドウ
CtrlキーとNキーの同時押しで新しいエクスプローラーのウィンドウを開くことが出来ます。
エクスプローラーは一つのウィンドウだけでファイルのコピーや移動を行えるインタフェースになっていますが、複数ウィンドウを開いて操作する方が楽な場合もあります。ですので、こういった操作を組み合わせてそれぞれのユーザーにあった使い方を工夫しましょう。
Alt+↑:親フォルダ
エクスプローラーはキーボード操作でフォルダ移動なども行えますが、親フォルダに戻るにはAltキーとカーソル移動キーの上の同時押しをすればOKです。
ブラウザと同じように進むや戻るの操作も有効です。多ボタンマウスの同機能も使えますので是非有効活用しましょう。
タスクバー関連
タスクバー操作にもたくさんのキーボードショートカットが準備されています。
Ctrl+Shift+クリック:管理者権限で起動
CtrlキーとShiftキーを同時押しながらアプリのタスクバー上のアイコンをクリックすると、管理者権限でそのアプリを起動することが出来ます。
タスクバーにピン留めしていないアプリでも既に起動済みでタスクバーにアイコンが表示されていればこの機能が使えます。その際には管理者権限で起動した新しいウィンドウが開きます。