Windows 10付箋アプリ大幅リニューアル。クラウド同期も可能なバージョン3登場!

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Windowsに標準搭載されているアプリの付箋、とてもシンプルな機能のソフトですが、それゆえ応用できる範囲が広くいろいろなシーンで活用できます。

実際にリアルな付箋紙を使っているような感覚でちょっとしたメモをデスクトップ画面に貼っておけますので、備忘録などとしてもとても便利です。

その付箋アプリがこのほど大幅にアップグレードされました。クラウド同期が可能な「Cloud-Powered」なアプリに生まれ変わっています。

この記事では完全に生まれ変わった付箋アプリ、Sticky Notesバージョン3の使い方を説明します。

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アップデート

付箋アプリことSticky NotesはWindows 10には標準でインストールされています。ですので、インストールの作業は必要ありません。ですがクラウド同期などの新機能を使うには、最新版のバージョン3にアップデートする必要があります。

付箋アプリの新バージョンはWindows 10の最近の大規模アップデートの配信のようにフェーズド・ロールアウトの形を取っているようで、すぐに最新版が落ちてくる環境となかなか更新が行なわれない環境があります。

手動で更新を行なうにはまずストア アプリを起動します。ストア アプリはタスクバーの手提げ袋型のアイコンなどをクリックして立ち上げます。

ストア アプリが起動したら右肩にある「…」のアイコンのボタンをクリックしてメニューを出し、「ダウンロードと更新」のコマンドを使います。

ストア アプリが「ダウンロードと更新」の画面に切り替わったら、右肩にある「最新情報を取得する」のボタンをクリックします。

通常のWindows Updateとは異なり、このボタンをクリックしてもSticky Notesバージョン3の更新が行なわれないケースもあります。この場合には、更新が行なわれるまでのんびり待つしかないと思います。

逆に気づいたらいつの間にかバージョン3になっていた、と言うケースも多いでしょう。アプリが更新されると付箋アプリことSticky Notesのアイコンは黄色い付箋紙のイメージに変わります。

一般的にはストアから導入するUWP版のアプリはバックグラウンドでストア アプリが動作して更新は自動で行なってくれています。このため急いでアプリの新しい機能を使いたい、といったケース以外は手動での更新チェックは不要です。

起動と初期設定

更新が行なわれたらSticky Notesを起動してみましょう。

起動はスタートメニューの

プログラム一覧などから行えます。

既に付箋を画面に貼り付けていた場合には自動で再起動され、バージョン3のSticky Notesに切り替わります。

初回起動時には次の画面が出て、クラウド同期を利用する時にはマイクロソフトアカウントを指定してサインインを行ないます。

Windows 10で既にマイクロソフトアカウントの設定を行っているときには、表示されているアカウントのボタンをクリックするだけで自動的にサインインまでが行なわれます。

付箋に書き込んだ内容をクラウド同期させずローカルな環境で利用したいときは、この画面では「今はしない」をクリックすればOKです。

Sticky Notesバージョン3が起動すると、最初は必ずこちらの画面が開くと思います。

バージョン3になって新設されたのがSticky Notesのポータルというかダッシュボードというか、機能をひとまとめにしたウィンドウです。こちらにはクラウド同期された付箋紙の内容が全て表示されます。

また全部の付箋をまたぐ形での検索を実行できます。

付箋の右肩にある数字は付箋の内容を更新した日時です。新たに付箋を作っただけでなく、既にある付箋の中身を書き換えてもきちんと更新日時が書き換わり、更新日時が新しいものから順にソートされて表示されるようになっています。

また、このダッシュボードには削除した付箋の内容も記憶・表示されていて、Windows 10のタイムラインのような履歴機能も持っています。

右肩のギア形のアイコンが設定機能の呼び出しボタンです。Sticky Notesのダッシュボードとしての設定画面はこちらになります。

クラウド同期で使うためにサインインしているマイクロソフトアカウントなどの情報が表示され、マイクロソフトアカウントからサインアウトしてローカルな環境のみで付箋を使うことも可能になっています。

「インサイトを有効にする」をONにしておくとCortanaが付箋の中身を見て、必要ならばスケジュールの管理なども行なってくれることになっています。

文字修飾が半分以上復活

Windows 10リリースと前後する形で付箋アプリはUWP版アプリ化されました。その際にそれまで使えていた文字修飾の機能のかなりの部分がオミットされてしまいました。

その一部がバージョン3で復活しています。

太字、アンダーラインはバージョン2でも使えていましたが、斜字体、打ち消し線、リスト表示の修飾が復活しています。

またこれらの修飾を行なうためのボタンも追加されました。

こちらのボタンは修正したい付箋がアクティブになったときだけ表示され、他のウィンドウがアクティブになると消える仕組みです。

また、付箋の幅がある一定以上に狭くなると付箋がアクティブになっても表示されません。

付箋の右肩の「…」のボタンをクリックすると、扱っている付箋自体の設定メニューが開きます。

色の指定や付箋全部のポータル画面はこちらから呼び出します。

付箋のポータルは上のメニューの「すべてのメモ」コマンドを使います。

別のデバイスでクラウド同期された付箋の情報を表示させるとこんなイメージになります。

他のデバイスで画面に貼り付けた付箋が開く訳ではなく、Sticky Notes全体のポータルのウィンドウに同期されたデータがリストされるだけです。

やはり削除済みの付箋の情報もきちんと閲覧できます。間違って消してしまった付箋の内容も復旧可能ですね。

また、データがクラウド側にも保存されますので、万が一パソコンがクラッシュしてもデータが失われる危険性はかなり減りました。

今後はAndroidやiOS版のSticky Notesも開発・リリース予定となっていますので、本当の意味でデバイスの枠を超えたデータの同期が可能になります。これらスマートフォン向けのSticky Notesの配信開始は2018年中の予定になっています。

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