Windows StoreのUWPアプリでサブスクリプション制の利用が可能に
今までWindows Storeからダウンロードするアプリの料金支払いは買い切りタイプのものだけでした。
このポリシーに追加が行なわれ、「サブスクリプション版」の利用が出来るようになりました。
ソフト開発社側の観点で見ると、Anniversary Update以降のバージョンを対象にしてVisual Studioでアプリの開発を行なうと、サブスクリプション方式での支払いを選択出来るようになります。
スポンサードリンク
サブスクリプションとは?
ソフトウェアの利用料金の支払方式のひとつサブスクリプション方式とは、一言で言うと「年会費」払いのようなイメージでソフトウェアを利用するものです。
マイクロソフトのOffice365や、Adobe社のAdobe CC(Creative Cloud)のような支払方式、と考えると良いでしょう。
月額や年額の利用料金を納め続けることで、継続してソフトウェアを利用できる形態です。
サブスクリプションのメリットとデメリット
サブスクリプション方式のユーザーにとってのメリットは、契約を行なっている限りはずっとそのソフトウェアの最新版を使い続けられることです。
新バージョンへのアップグレードや、アップグレード料金の心配をする必要がなくなります。また、ソフトのメジャーバージョンアップのタイミングを待つことなく、新機能が順次リリースされます。
その代わり毎年一定金額を支払い続ける必要がありますので、トータルの支払金額は買い切りよりも高くなる場合があります。
ただ、買い切り方式でも常に最新版のソフトウェアを使い続けるためには、特に大物ソフトではバージョンアップ時にそこそこの金額を支払ってアップデート版を購入し直す必要がありますので、どちらが本当に金額面でお得になるかは微妙なところです。
ソフトウェアの開発者にとっては、毎年一定金額の収入が得られる形になって収支が安定しやすくなり、新機能などの開発の原資を得やすいメリットがあります。
無料体験期間の指定も可能に
マイクロソフトが導入するサブスクリプション方式では、支払いの間隔を1,3,6ヶ月、1,2年単位で指定することが出来ます。
また無料体験期間として1週間か1ヶ月を選ぶことも出来ます。
どうやらマイクロソフト側としてはサブスクリプション制を押したいようです。
ゲーム以外のアプリに関しては、支払いにサブスクリプション制を導入すると、ストアでアプリを扱う場合のマイクロソフト側の手数料等を抑える施策がとられる形になるようですので。
今のところはUWP版にはサブスクリプション方式を選択してユーザーが便利になりそうなアプリは少ないですが、今後より多くの大きなタイトルがWindows Storeから提供されるようになるとユーザーがサブスクリプション版を選ぶ意味が出てくることでしょう。
そのプラットフォームが先んじて整備された、そちらの意味の方が今時点では大きそうです。