スマホで見ているサイトを一瞬でWindows 10に転送する。Win10IPで先行実装の機能を試してみた
どうやら残念ながらWindows 10の次期大規模アップデート、Fall Creators UpdateにはTimelineやCloud-Powered Clipboardの機能が間に合わなそうなのですが、その機能の先駆けになると思われるものがWindows 10インサイダープレビュー版に先行実装されました。
まだ機能はごく限られたもので、スマートフォンで見ていたWebサイトをMicrosoftアカウントに紐付けられているPCに転送することが出来るというものです。
今回手元のAndroid7.1スマートフォンのXperia Z5と、Windows 10インサイダープレビュー版の最新ビルドをインストールしたDELLのXPS15の組み合わせでこの機能を試すことが出来ましたので、その方法と使い勝手を説明していきます。
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PC側の設定画面の「電話の追加」をセットアップ
この機能を試すには、まずはWindows 10のプレビュー版をインストールしているPCで「電話の追加」の操作を行ないます。
この操作は設定アプリから行ないます。
設定アプリの起動はスタートメニュー左下のギア形のアイコンのボタンをクリックします。
設定アプリを起動すると、1列目に「電話」のボタンが追加されていることに気づくと思います。
こちらのボタンを使います。
電話のページが開いたら「電話の追加」をクリックします。
すると「電話とPCをリンクする」というタイトルのサブウィンドウが開きますので、
左のプルダウンメニューから国コード(JP(+81))を選択、右隣の空欄にスマートフォンの電話番号を入力し「Send」ボタンをクリックします。
このPCとスマートフォンのリンクの作業ではSMSを利用します。海外からのSMSメッセージの発信になりますので、スパム対策で海外からのSMS受信を拒否していたりすると作業に必要なメッセージを受け取ることが出来ません。
ちょっと注意が必要です。
また、国際電話の番号や国際SMSでは、通常は電話番号には国番号(日本なら+81)と市外局番から頭のゼロを取った番号を使います。
ですが、ここの電話番号の指定の際には、局番の頭のゼロはそのまま付けておいて大丈夫です。
スマートフォン側の作業
スマートフォンには次のような、マイクロソフトのアプリ導入用のアドレスを記載したSMSメッセージが届きます。
このアドレスをタップします。
するとAndoridスマホならばGoogle Play Storeが起動しますので、指定されている「Microsoft Apps」というアプリをインストールします。
このアプリを起動すると、マイクロソフト系のアプリのインストールが行えるポータルとなっていますが、こちらで何らかの設定を行う必要はありません。終了させてしまっても大丈夫です。
あとは、スマートフォン側のブラウザで適当なページを開いた状態で、
ブラウザのメニューボタンから「共有」の機能を呼び出します。
すると「共有に使用するアプリ」を選択するメニューが表示されますので、こちらから「Continue on PC」をタップします。
次のメニューが表示され、すぐにPC側でブラウザ画面を開くか、あとからそのページを見るかの選択が行えます。
すぐにPCで作業を引き継ぐには「Continue now」の方を使いましょう。
こちらのボタンをタップすると、引き継ぎ先のPCを選択するメニュー画面が表示されます。最初に表示される4台の中に使いたいPCがなかった場合には「See all devices」をタップします。
すると次にMicrosoftアカウントに紐付けられている全てのPCの一覧が表示されますので、この中から引き継ぎたいPCをタップします。
ここまででスマートフォン側の作業は一通り終了です。
アプリインストール後は、ブラウザから共有の操作を行なうだけでOKです。
選択したPCのEdgeで見ていたページが開く
ここまでの操作でPC側に見ていたページが引き継がれ、Edgeが自動的に起動します。
手元の環境でテストしたときはスマートフォンもPCも同じLANに配置した状態で、PC側への転送は1秒かかったかどうか程度の感触でした。
特にタイムラグを意識するほどのレベルではなかったです。
スマートフォンとPCの併用を常に行なっているユーザーには、かなり有用な機能になりそうです。
現在、スマートフォン側の共有先のPC一覧に通常版のWindows 10をインストールしたPCも一緒に表示されますが、そちらをWebページの引き継ぎ先として指定しても、特に何もPC側にはアクションは発生しませんでした。