Win 10無償アップグレード期間終了まで残り1週間。アップグレードする?しない?後悔しないために知っておくべきメリットとデメリット

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Windows 10へのアップグレードが無償で行える期間が残り1週間となりました。最終日は7月29日です。

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マイクロソフトは何度も無償アップグレード期間の延長はないと公言し続けていますので、この機会を逃すと今後のWindows 10へのアップグレードにはある程度の金額が必要になります。

ちなみに、日本では割安なアップグレードパッケージの発売も予定されていませんので、アップグレードが必要になった際には正規のパッケージ版を購入する必要があり、Windows 10 Proだと27,864円、Homeだと19,008円が必要になります。(いずれも税込)

ただ、アプリケーションソフトや周辺機器の互換性の問題、使い勝手の変化の点などから移行が難しいユーザーもいることでしょう。

冒頭でも言いましたが、Windows 10無償アップグレード終了まであと1週間です。そこでこの記事では、Windows 10化することのメリット・デメリットの主なものなどをまとめてみたいと思います。アップグレードするかしないかを迷っているユーザは、自身でしっかり判断して後悔しない選択をしましょう!

Windows 10のメリット

Windows 10は新しいOSの分、その新しさがメリットとなりデメリットにもなります。まずはメリットとなりそうな内容を取り上げてみましょう。

セキュリティ面の強さ

Windows 10はセキュリティ面でも過去のOSよりも確実に強化されています。内部的には色々な新しい構造を取り、過去のOSで判明している脆弱性はすべてつぶした実装が行なわれています。

この件では実際には、Windows 10が云々よりもWindows 7や8.1が悪意のあるハッカー達によって既に解析され尽くしたOSである、と言うことの方が問題かもしれませんが、セキュリティ面では常に新しいOSに絶対的な強みがあります。

OS自体の軽さ

Windows 8.1はWindows 7よりもカーネル部分などのシェイプアップが進み動作が軽くなっています。Windows 10は8.1をさらに改良したシステムですので、より基本的な動作は軽くなっています。

ちなみに、マイクロソフトの調査では、Windows 7からWindows 10アップグレードした場合は、起動時間が平均で28%高速になるとされています。

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Windows 11、12は出ない

こちらはWindow 7や8.1からの以降を考える際の問題で厳密にはWindows 10自体がどうこうと言うことではないのですが、たとえばWindows 7をサポート期限いっぱいの2020年まで使って次のOSに乗り換える場合、その乗り換え先は2020年でもWindows 10のままです。

Windows 11や12がこの先リリースされることはなく、次にWindowsの新しいバージョンに乗り換える先は、今乗り換えを行なっても2020年に乗り換えを行なっても同じWindows 10です。

今後の新しいWindowsへの乗り換えの問題は「どのWindowsに乗り換えるか」ではなく、「いつWindows 10に乗り換えるか」だけの問題ということになります。

Windows 10のデメリット

次にデメリットを見てみましょう。

Windows 10ではユーザーインタフェースもあちこち大胆に変えてきていますので、使い勝手も含めユーザーにはある程度大きな変化を要求してきます。この広い意味での「互換性」が最大のデメリットではないでしょうか。

アプリケーションソフトの非互換

Windows 10にする最大の障害は、アプリケーションソフトの非互換がその一つでしょう。

Windows 8.1からWindows 10にする際のソフト面の非互換は、恐らくWindows XPからWindows 7にするときや、Windows 7からWindows 8にするときの非互換のレベルよりはかなり小さく抑えられている印象ですが、それでもゼロではありません。

どうしてもWindows 10では動かないソフトは出てきます。それが必須の業務アプリケーションなどだった場合には移行は見送るべきでしょう。

ただ、今後そのアプリケーションが2020年までにWindows 10対応を果たしてくれるかどうかはしっかりと見極めた方が良いと思います。Windowsを安全に使い続けるのではあれば、いずれかのタイミングでWindows 10への乗り換えは必ず必要になります。

周辺機器の非互換

比較的新しい周辺機器であれば、メーカーがWindows 10対応のドライバーを提供してくれるケースが多いのですが、古い周辺機器ではそうはいかないケースがやはり多くなります。

必須の周辺機器のWindows 10対応が見込めない場合には、やはりWindows 10へのアップグレードは見送る方が安全でしょう。

こちらもアプリケーションの非互換と同様の問題ですが、必須の周辺機器が古くて今後のドライバーのアップデートが見込めない場合には、代替可能な新しい周辺機器の導入を検討するか、あるいは、2020年以降はその周辺機器を利用するパソコンはネットから完全に切り離す形での運用を模索するなどの対応を考える必要が出てきます。

操作感の非互換

個人ユーザーではむしろこちらのほうが大問題かもしれません。

Windows 10ではユーザーインターフェイスなどにもかなり手が入っていますので、使い勝手や見た目がかなり変化する部分があります。この点は場合によっては代替策がない分、アプリケーションソフトや周辺機器の非互換よりも難しい問題かもしれません。

Windows 10の新機能

Windows 10ではいくつもの大きな新機能が取り入れられていて、人によってはこれがあるだけでWindows 10にして良かった、と言うものもあるでしょう。そんな大きな機能もいくつか紹介しておきます。

新スタートメニュー

Windows 8.1が使いにくいと感じているユーザーは、Windows 10で復活したスタートメニューのためにアップグレードをしてしまってもいいかもしれません。ただ、この新しいスタートメニュー周りはWindows 7ユーザーの違和感の原因でもあります。

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ここを上手く使いこなせるかがWindows 10を好きになるかどうかの分岐点の一つです。

使いこなしのちょっとしたコツとしては、よく使うアプリケーションはどんどんスタートメニューにピン留めしてタイル表示を適当にカスタマイズすることでしょうか。スタートメニューをいつでも、どの状態からでも呼び出せる「プログラムランチャー」と考えて利用すると、イメージが少し変わってくるかもしれません。

仮想デスクトップ

たくさんのアプリケーションソフトを起動しっぱなしで作業される方には、非常に強い味方になってくれる機能です。実質的に利用可能なデスクトップの面積を大幅に広げてくれます。

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作業内容ごとにデスクトップを分けるなど、色々な活用方法が考えられます。

非アクティブウィンドウのマウススクロールホイールによるスクロール

著者が実は一番使っていたWindows 10の新機能がこれでした。馴染みすぎて、これが新機能であることすら忘れるぐらいに常時使い倒しています。

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バックグラウンドにある(非アクティブな)アプリケーションソフトのウィンドウを、そのウィンドウをアクティブ化することなくマウスのスクロールホイールで直接スクロールさせることができます。

複数のウィンドウを参照しながら作業するユーザーの作業効率向上には絶大な威力を発揮する機能だと思います。ただし、ものによってはマウスの独自ドライバーなどによって、従来のWindowsでも実現されているかもしれません。

次の大規模アップグレードで実装される主な機能

Windows 10では今後もWindows 10のまま、OSのバージョンアップに相当するような大規模な新機能の追加も行なわれていきます。そういう次の大規模アップグレードが8月2日に予定されています。

このアップグレードでも、ユーザーインタフェイスを含む大幅な機能アップが予定されています。その中の主なものは下記になります。

  • スタートメニュー改善
  • パーツ交換でライセンス認証が切れた場合のユーザー自身の手による再認証のための仕組みの実装
  • bash(というよりはUbuntuの多くの機能)が利用可能になる
  • 手書き機能を拡張するWindows Ink

最終的には所有者の判断だけど・・・

Windows 10へのアップグレードをマイクロソフト的には是非行なって欲しいのが本心でしょうが、実際にどうするかはパソコンを所有しているユーザー、個人であれば所有者その人、社有品であれば会社の情シス部門などの判断次第です。

日本ではOSはパソコン本体のオマケ・付属品的な考えが根強いようですし、パソコン本体がダメになるまで、OSのサポート期限いっぱいまで従来のOSのまま使い続けるのももちろん十分にアリの判断です。

ただし忘れてはいけないのが、無償アップグレード期間内に一度Windows 10にアップグレードして、アクティベーション後にそれをMicrosoftアカウントに紐付けておけば、たとえ元のOSに戻したとしても、今後いつWindows 10へアップグレードしてもお金はかからないということです。

つまり、一度アップグレードすることにより、現状のOSからWindows 10へアップグレードする権利を永久的に手に入れられるということです。念のためにOSの入っているディスクのバックアップを取るなど、手間は余分にかかりますが、今後の可能性としてWindows 10化する権利を期間内に手に入れておくという選択肢もあり得るでしょう。

最後になりましたが、無償アップグレードが終了する正確な時間はまだマイクロソフトからアナウンスがありません。そのため、ギリギリの時間での判断は避けた方が安全です。アップグレードにはある程度の時間がかかるため、 アップグレードを考えているユーザーは7月29日まで最後の週末となったこの週末に行っておいたほうがいいでしょう。メリットとデメリットをしっかりと把握して後悔しない選択を!

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