MS、Windows 10へのアップグレードを抑制する公式ツール提供開始
周知のとおり、現在、マイクロソフトはWindows 7/8.1からWindows 10へのアップグレードをかなり強力、というよりは強引に進める施策をとっています。ですが、既存OSからアップグレードしたくないユーザーもいますので、このやり方には不満の声も多く挙がっています。
それに対応してか、マイクロソフトは5月21日、Windows 10への自動アップグレードを抑制するツールと、タスクバーに表示されるアップグレード用のアイコンを非表示とするための方法を記したページを公開しました。
アップグレードを抑制する手順とツールを公開
マイクロソフト公式の、Windows 10へのアップグレードを抑制する方法を記したのがこちらのページです。
このページでは、自動アップグレードを止めるツール「Upgrade Later」の紹介が行なわれています。
実行ファイル名は「70952.diagcab」となっていて、こちらを実行して画面に従った操作をすることで、Windows 10へのアップグレードを延期することが出来ます。
ツールのダウンロードのアドレスは下記になります。
⇒ http://aka.ms/diag_70952 (DL直リンク)
タスクバーのアップグレード用アイコンを消す方法も
タスクバーに表示される「Windows 10を入手する」のアイコンを消す方法も、同じページで公開されています。
こちらを実行するには、コマンドプロンプトを管理者モードで実行し、コマンドプロンプトのウィンドウに以下のコマンドを入力して実行します。
「reg add HKLM¥SOFTWARE¥Policies¥Microsoft¥Windows¥WindowsUpdate /v DisableOSUpgrade /t REG_DWORD /d 1 /f」
正しく実行できた場合には「この操作を正しく終了しました。」と表示され、再起動後には「Windows 10を入手する」のアイコンが表示されなくなります。
ちなみに、これらの手順を記載した上記ページは、マイクロソフトの新プレゼン用ツールであるSwayで記載されています。Swayが何者なのかを知るためのいいデモンストレーションにもなっています。
Windows 10に無料でアップグレードできるのは7月29日まで
Windows 10に無償でアップグレードできるのは、今年の7月29日までです。その後は、有償でのアップグレードとなりますので、お忘れなきよう。
アメリカでは若干割安なアップグレード版の提供がアナウンスされていますが、今のところ日本ではアップグレード版のアナウンスはありません。
もし、アップグレード版が提供されてない場合には通常の製品版が必要となります。現在、Homeエディションは1万3千円程度、Proエディションは1万8千円程度のお値段となっています。