ここまで含めてAnniversary Updateの姿か?Win10 IPビルド14328公開
4月22日、Windows 10インサイダープレビュー版のビルド14328が公開されました。
前回のプレビュー版に続き、Anniversary Updateのものと思われるフィーチャーが収録されていますが、今回の新機能リリース分はUIに関わる部分が非常に多く、使い勝手上大変重要な変更が含まれた「派手」な修正内容となっています。
どうやらここまで含めた形で、Anniversary Updateのプレビューということになりそうです。今回公開された主な変更点をリストアップします。
スタートメニューの改良
驚いたことにスタートメニューががらっと変わりました。
従来「すべてのアプリ」を一度クリックしないと表示できなかった、全アプリのリストが常に表示されるようになっています。ピン留めなどでアクセスのショートカットを作成していないアプリに関しては、起動にたどり着く手間が1ステップ短くなりました。
ただ、その分、今まで以上に横幅を食うようになります。低解像度のディスプレイでは少々使い勝手が悪くなる可能性もありそうです。
アクションセンターの改善
アクションセンターの各種見た目が変更になりました。
ぱっと見、それぞれのメッセージは見やすくなった感じですが、その代わりに1つの項目の表示領域が大きくなり、全メッセージの一覧性は落ちた感じです。
Windows Inkワークスペース実装
このビルドから遂にWindows Inkのワークスペースが実装されました。ペンインタフェースを搭載しているパソコンでは、タスクバーに最初からWindows Inkのアイコン/ボタンが表示されます。
ペンを標準では持っていないパソコンはタスクバーを右クリックして表示されるメニューから、「Show Windows Ink Workspace button」を選びます。
Windows Inkのワークスペースのボタンをクリックすると、次のような表示になります。
「画面スケッチ」を起動してみると、その時表示されている画面がそのままキャプチャされて、そこに色々な書き込みが行えます。
タブレットモードの改善
タブレットモードのスタート画面に、全画面でアプリのリストを表示するモードが追加されました。
タスクバーの時計とカレンダーアプリの統合
タスクバーにある日付・時刻表示の部分を左クリックするとカレンダーが表示されますが、これがカレンダーアプリと連携するようになります。カレンダーアプリで利用しているクラウド側のカレンダーに登録されているイベントがここにも表示されます。
タスクバーの設定の修正
タスクバーの設定項目を収める場所が変わりました。従来はタスクバーの「プロパティ」から設定を行なっていましたが、タスクバーの設定項目も「設定」画面に格納されるようになります。
設定画面の改善
設定画面の各項目の頭にそれぞれアイコンが付くようになりました。
また、これら個別の項目をスタート画面にピン留めすると、(恐らくスタートメニューのタイルに)このアイコンが表示されるようになるとのことです。ただ、著者が試した範囲ではピン留め自体が失敗しています。
設定画面の機能では、アプリの設定で「アプリのリセット」が可能になりました。アプリをインストール直後の状態に戻すことが出来るようです。
また、今までは「更新とセキュリティ」の中の「詳細オプション」扱いだったプレビュー版の受け取りのポリシー設定が、「Windows Insider Program」として独立するようになっています。
かなり大規模なUI変更
正直、びっくりするぐらいの多くのユーザインタフェースの修正が盛り込まれていました。どうやらこれの反応を見て、今年夏に予定されているAnniversary Updateの方向が最終的に決められることになりそうです。
特にスタートメニューの修正は極めてインパクトの大きな部分だと思います。現在のWindows 10式のスタートメニューに違和感を感じる人は多く、こういった基本的な部分の改善がユーザの移行を促す重要な要素となるはずです。
なお、今回のビルドでは上記の他にもロック画面でCortanaが利用できるようになったり、日本語IMEが強化されたりと様々な改善が行われています。