日本MS、Windows 10搭載機器の説明会を開催。Windowsスマホに3社新規参入
10月14日、日本マイクロソフトはWindows 10を搭載した機器の紹介のための記者説明会を開催しました。会の名称は「Windows 10 Partner Device Media Briefing」。
日本国内で今後登場する、Windows 10搭載デバイスのアピールを行い、国内PCメーカーの担当者が勢揃いする、壮観な発表会となりました。
このなかで、従来からWindows 10 Mobile搭載スマートフォンの開発表明を行っていた3社に加え、新たに3社がWindowsスマホのジャンルへの参入を表明しています。
(写真:マイナビニュース)
これまでの参入表明3社
ここまでにWindows 10 Mobileを搭載するスマートフォンの開発表明を行っていたのは、以下の3社です。
「MADOSMA」のブランド名で、既にWindowsスマホを販売している、マウスコンピューター。
「格安スマホ」の1ブランド、FREETEL。
「ドスパラ」ブランドで、パソコンパーツ、BTOパソコンジャンルでの大手、サードウェーブ。
パソコン大手やスマートフォンでの大手の参加がないという、ちょっと面白い構図になっています。
新規参入表明3社
(写真:マイナビニュース)
10月14日の発表会で新たにWindowsスマホへの参入を表明したのは、次の3社です。
パソコンVAIOを擁する、VAIO株式会社。
世界では有数のパソコンメーカーで、コストパフォーマンスの高いパソコンで日本でも名前の売れつつあるAcer。
パソコン・スマートフォン本体に関してはちょっと異色なメーカーとなる、トリニティ。
VAIO株式会社は、VAIO Phoneの名前でスマートフォンに参入してはいますが、あの製品は基本的には日本通信の企画によるもので、VAIO株式会社では中身にはあまりタッチしていなかったようです。このため今回の参入が事実上初のVAIOスマートフォンとなります。
Acerは海外向けのグローバルモデルでは、既にWindowsスマートフォンを発売しています。
国内向けには、これらグローバルモデルで使用する携帯電話の電波のバンドの調整等を行った形での投入となるようです。
今回参入を表明した中で最も異色なのがトリニティです。
この会社はスマートフォン向けのケースなどのアクセサリを手がけてきたメーカーで、恐らくスマートフォン本体などのハードウェアを手がけるのは初となるはずです。
すでに発表会の会場に試作機かモックアップを持ち込んでいますが、トリニティ独自の、今までのスマートフォンにはなかったデザインセンスの製品が生まれてくるようです。
Windowsシェアの高い日本市場を重視の姿勢も示す
日本ではパソコンにおけるWindowsのシェアがマイクロソフトの調べでは93%にもなるそうで、パイ全体としては決して大きくはない市場ですが、マイクロソフトが日本市場と、日本でのパートナー企業を重視していく姿勢が示されています。
一例としては、グローバルではまず最初にマイクロソフトの製品であるSurfaceシリーズの製品発表が行われていますが、日本では、パートナー各社のWindows 10製品の発表を待ったあとに、Surfaceシリーズへの取り組みが発表される段取りとなるようです。
パートナー企業重視の姿勢の一環かもしれませんが、ちょっと残念なニュースとしては、マイクロソフト謹製のWindowsスマホの新製品、Lumia 950などの日本国内投入は先送りとなるようです。