Windows 10でドライブレターが変更できない?!そんな時の対処策2つ
WindowsではMS-DOSの時代から連綿と受け継がれてきた「ドライブレター」というものの必要性は大きく後退していますが、内部的にはこの情報がしっかりと継承され続けています。
これを気にせず「ボリューム名」だけで扱えばいい、という観点もありますし、(ファイル)エクスプローラーでドライブレターを表示しない運用も出来ます。
ただ、ドライブレターをきちんと揃えて並べたいとかその他の理由でドライブレターを変更しないといけないケースもあるでしょう。そういった際には「ディスクの管理」ツールから変更を行なうことが出来ますが、時々、変更先に希望したもアルファベットが現れないことがあります。
この現象が起こる理由とその際の対処方法を説明していきます。
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Windows 10で希望するドライブレターが使えないわけ
ディスクの管理ツールでドライブレターを変えようとした際に、変更先の候補に希望のアルファベットが表示されない現象は結構起こります。
著者のメインPCでもこんな感じで、使えるアルファベットが虫食い状態になっています。
この理由は表示されないドライブレターが何らかの理由で「リザーブされている」から。
レジストリエディタやディスクの管理ツールでリザーブされているドライブを確認してみると状況が見えます。
この画面だと「K」がリザーブされていることが分ります。
著者のマシンの場合、マルチカードリーダーと光学ドライブがいくつかのドライブレターをリザーブしています。
このため、そのままではこれらの文字にドライブレターを変更することは出来ません。
ドライブレターが変更できない時の対応策1
こういったケースで希望のドライブレターを利用したいときの通常の手順としては、まずリザーブされているドライブの方を先に別のドライブレターに引っ越しさせます。
手順としては「ディスクの管理ツール」で使いたいドライブレターをリザーブしているドライブを選び、
そちらのドライブレターを移動させます。
その後に本来変更したいドライブのドライブレター変更を行なってやればOKです。
この手順は上で説明したものと同じ。ディスクの管理ツールですべて完結できます。
著者の経験からはマルチカードリーダーはだいたいドライブレターのリザーブが固定されることが多く、故障によるディスク交換などの際に一時的に空いたドライブレターを占拠してしまうのはDVDやBDなどの光学ドライブのケースが多い感じです。
もちろん一概には言えないのですけれど。
このため、事前に光学ドライブなどのリムーバブルメディアのドライブレターは以前から慣例的に使われてきた「Q」などアルファベットの後ろの方の文字を割り振っておくと、PCのストレージの交換などの際の構成変更でドライブレターが狂う事故は減らせます。
通常はこちらの手順を踏むことをおすすめします。
ドライブレターが変更できない時の対応策2
こちらの対応はどちらかと言えば「緊急用」と考えてください。操作を間違えると、最悪Windowsが起動しなくなるリスクもゼロではありません。
と、警告をあらかじめ書くことから予想できるかと思いますが、こちらの方法ではレジストリエディタを使います。
まずは「ファイル名を指定して実行」の機能を使ってレジストリエディタを起動します。
次にレジストリエディタで次のパスを開きます。
『コンピューター¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥MountedDevices』
レジストリエディタのアドレスバーに上の文字列を直接入力するのが速いでしょう。
すると「¥DosDevices¥アルファベット:」というキーが並んでいるのが分ると思います。
こちらを「名前の変更」機能を使って修正します。
例えば、ドライブレター「N」を使いたいときには、一度、既にある「¥DosDevices¥N:」を「¥DosDevices¥Y:」などに変更してやります。
こうするとディスクの管理ツールなどが認識するドライブレターの空きに「N」が加わるようになって、ドライブレター変更先としてNが使えるようになります。
ドライブレターを変更する際の注意点
この作業の注意点としてWindowsでの一般論ではあるのですが、どちらの対処方法でもアプリが直接参照しているドライブのドライブレターを動かしてしまうと該当するアプリの動作がおかしくなる可能性が高くなります。
このため、ドライブレターを動かす前にはきちんと、そのあたりの依存性を確認しておく方がいいでしょう。
Windowsの既定のフォルダである、ドキュメントとかピクチャなどをCドライブ以外に移動させているときも要注意です。