既に次のWindows 10に向けての開発も進行中。SSDチェック機能追加
Windows 10の2020年秋の大規模アップデートの内容がまとまり、機能面がFIXされたリリースプレビュー版が完成。正式配信も秒読み段階に入っています。
そんな中でも次のWindows 10の姿に向けての新機能の開発も並行して行なわれていて、インサイダープレビュー版にはまた新たな機能が追加されました。
この記事ではつい先日追加されたちょっと面白い機能、SSDの健全性チェック機能の使い方をまとめます。
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設定アプリから利用可能に
先日のリリースで追加されたSSDのヘルスチェック機能は、簡単に言ってしまうとSSDのSMART情報を読み取って健全性チェックに必要な情報を設定アプリで表示できる機能です。
これまではCrystalDiskInfoなどのような、サードパーティ製アプリで確認していた情報の一部の重要な部分をWindows 10単体でチェック可能になる訳です。
やや機能のある階層が深めですが操作自体は簡単。
設定アプリから
「システム」のページを開き、
左の機能リストから「記憶域」を選択します。
記憶域のページを下にスクロールします。
いくつか追加の詳細機能へのリンクが表示されますので、この中の「ディスクとボリュームの管理」をクリックしてそのページにジャンプします。
するとそのパソコンに搭載されているSSDなどのデバイスが表示されます。
この操作例を確認したマシンでは、システムにはSSDが1つ搭載されているだけですので表示されるリストは一つだけ。これをクリックします。
すると「プロパティ」ボタンが表示されますので、こちらをクリックします。
するとSSDのかなり詳細なプロパティ表示の画面になります。
この中の「ドライブの正常性」の部分がSSDの状態を示したデータになります。
見て分るとおり、SSDにSMART情報を問い合わせた際に読み取れるデータのうちのごく一部だけしか表示されていません。
ですが、通常はこの程度の内容で十分でしょう。さらに細かい情報を読み解くにはSSDなどに対するかなり詳細なノウハウを持っている必要があります。
SSDには書き換え可能な容量の上限が設定されていて、使える期間には限り、つまり寿命があります。これを「推定持続時間」のパーセント表示から読み取るって予想することが出来ます。
まあ、一般的な使い方だと今のSSDは10年とかは普通に持ちますので、通常はここを気にする必要はほぼありません。
サードパーティ製アプリにもまだ意味はある
上で見たとおり設定アプリで確認できる内容はかなりシンプルです。ですのでサードパーティ製アプリにもまだまだ存在理由があります。
例えばCrystalDiskInfoではその時点までのSSDへの書き込み容量などの細かな数値、
さらに詳細なSMART情報を読むことが出来ます。
さすがにこちらの数値までキチンと読んで判断が出来るユーザーはわずかだと思いますが。
対応するのはPCIe接続のNVMe対応SSDのみ
この機能の現時点での制約と言えそうなものは、対応するSSDの種類が限られているところです。これまで一般的だったSATA3接続のSSDには対応しておらず、新たな主流となっているPCI Express接続のNVMe対応SSDでしか使えないことです。
ただ、今のパソコンの主流は完全にノートパソコンに移行していて、現在のスタンダードクラス以上のノートパソコンではメインのストレージにNVMeタイプのSSDを採用するケースが非常に増えました。
ですので、新機種に絞って考えればこれだけの機能でもカバー可能なマシンの割合はかなり高いはずです。